1970年のロンドン。ルックスや複雑な出自に劣等感を抱くフレディ・マーキュリー(ラミ・マレック)は
ボーカルが脱退したというブライアン・メイ(グウィリム・リー)とロジャー・テイラー(ベン・ハーディ)
のバンドに自分を売り込む。類いまれな歌声に心を奪われた二人は彼をバンドに迎え、さらにジョン・
ディーコン(ジョー・マッゼロ)も加わってクイーンとして活動する。やがて「キラー・クイーン」のヒット
によってスターダムにのし上がるが、フレディはスキャンダル報道やメンバーとの衝突に苦しむ。
40年以上前巧く聞き取れないAMラヂオの深夜放送から流れて来た「キラー・クィーン」を聞き耳に残る曲
グループだな~と思いながら、以降リアルタイムでQUEEN聞いていたあの時代・・・
それほど熱烈なファンでは無かったのでバンドの歴史や個々のメンバーについては興味関心は無かった。
とは言えブライアンの独特なギターの音色や名曲の数々を聞くにつけ,やはり歴史に残るグループだと思う。
そんな普通のQUEENファンが映画館の大画面で,大音量で音楽を楽しむという点ではいい映画だと思う。
コアなファンからすれば,突っ込みどころ満載なんでしょうが。 しかし、この時代を共に通過した頃を
思い出すと曲を聴きながら込み上げるものが出てくる不思議な感覚を呼び起こす作品でした。
人的に一番感心したのは,よくぞここまで似た俳優を探してきたなという点。一番似ていなかったフレディ
・マーキュリーではあったが,ステージ上の動きやマイクパフォーマンスはよく練習したと思う。
フレディ・マーキュリー本人の歌声は何%ぐらい使われていたのかも気になるところです。
にわかファンでも最後のライブエイドのシーンが本当に本当によかった。
それまでのバンドの軌跡、フレディの葛藤を経て、クイーンというバンドのすごさが、21分に凝縮されていた。
パフォーマンスはもちろん、観客の高揚感、スタッフのしぐさや表情など。
この一体感こそが、きっとクイーンの大事にしてきた世界なんだなと感じさせてくれます。
只一言、言いたいのはタイトルにもした「ボヘミアン・ラプソディ」を一回はフルで通して流してほしかったな。
Queenをあまり知らない人こそ、見る価値がある映画では無いでしょうか ☆☆☆★