派遣社員・稲葉麻美(北川景子)の恋人が、スマートフォンを落としてしまう。そのことを知らずに恋人
に電話をかけた彼女は、「あなたが稲葉麻美さんだってことは、分かりますよ」と見知らぬ男から電話
越しに言われ、絶句する。拾い主の男から恋人のスマホを受け取りホッとする麻美だったが、その日から
彼女の周囲で不穏な出来事が起こり始める。同じころ、山中で身元不明の女性の遺体が次々と発見され・・・
スマホやPCに依存している現代の私たちにいつでもお起こりうるテーマの映画でしたね。。
お金持ちでも無い・地位も高くない・・・今さら情報を抜き取られても失う物も多くは無いと思って居ま
したが悪人は金だけが目的とは限らないか・・・?自分の家族も何か本質的に大切な物を失う事がある?と
思えた。それ一つで、人との関係、その人の全てが分かると言っても過言でないほど、自分の分身となって
いるスマホ。人に言えない秘密や、本音が詰まっているそのスマホの扱いを考えさせられる作品です。
本作では、情報を抜き取られるだけでなく、気づかずに遠隔操作や情報操作、覗き見をされている点が生々
しく描写されており、私たちは普段、SNSなどの文字や画像などの「情報」を信じて居る方が多い訳で
その背景に潜む「人」に関しては、なおざりになっている様な気がします。人を信じる事、物事の真理を
つかむこと、その本質的な部分が希薄になっている気がします。(SNSだけの繋がりの人を友達と言う)
物語性はあまり高くありませんでしたが、そういった人間の弱さや、浅はかさが強く表現された作品だと
身近にあるツールがどれだけ情報を
持ったものか警笛を鳴らす良い作品だと思います。スマホを持ってる人、1度は鑑賞をお勧めします ☆☆☆