大学生の典子(黒木華)は、突然母親から茶道を勧められる。戸惑いながらも従姉・美智子(多部未華子)と共に
タダモノではないとうわさの茶道教室の先生・武田のおばさん(樹木希林)の指導を受けることになる
遅くなりましたが地元の館での上映が始まって居たので此れは見逃せないと・・・
惜しい方を亡くしました。観ずにはいられない、樹木希林さんの遺作でもあります。亡くなってから、樹木希林
さんに代わる女優は誰だろう?と、考えてもみましたが、居ませんね~唯一無二。。。揺るぎない存在感でした
さて、話は?40年前に習っていた茶道(裏千家)・(実は御免除も持っています)ですが、映画を見ているうち
に思い出しました。高校時代に授業の一環として茶道は、覚えることがいっぱいで、主人公たちのように何て
形式的なんだろう?と、思ったこともありました。樹木希林さん、演じる武田先生の「頭で考えないのよ・・・」
の台詞に先生の言葉を思い出しました。同じことの繰り返しの大切さと、同じ人、同じ季節、同じ事の繰り返し
のようでも全く同じ事は二度とない、だからこそ、今この瞬間を大切に、慈しむ・・・
「日日是好日」の意味って・・・と主人公たちで話す場面がありましたが、意味を語らずとも、映画自体がその
お題そのものでした。24節季の表示とともに、庭の自然と茶花と軸、それに武田先生の着物・・・観て楽しむ
ものも満載でした。限られた時間の中でありのままに生きる、まさに日日是好日を生きた人の発する言葉だから
こそ、人の心を揺さぶるのだと感じました。
樹木希林さん 万引き家族の老婆と180°違った凛とした演技に、流石唯一無二の女優だと改めて感心しました。
黒木華さんも相変わらず10代の少女から40代まで見事な演技で素晴らしい女優さんだな~と改めて思う
辛く迷えることもありますが、人生、好し!でいきたいと思えました。
日本の美・慎ましさを
同じことができる幸せを
自分はどれ程感じているだろう?
二十四の季節を何度繰り返しても同じことができる事がどれほど贅沢なことなのか・・・ご冥福をお祈りいたします
三回は泣けます ☆☆☆☆☆