今日(8月1日)は「水の日」。
国土庁(現在の国土交通省)が1977(昭和52)年に制定。
1年を通して8月が一番水を使う量が多い月であることから、水の貴重さや水資源開発の重要性に対する国民の関心を高め、理解を深めるため毎年8月1日を「水の日」とし、この日を初日とする一週間を「水の週間」として定め、各種の行事を国、地方公共団体及び関係諸団体が連携して実施しているそうだ。
ところで、今日は水の日なので、水のことを考えてみたいが、人間の体の60%は水で出来ていることはよくしられているよね。
新生児だとこの数字はさらに高く、体重の80%が水ということになるらしい。これは人間に限ったことではなく、生物体は一見固体のように見えるが、ほとんどが「液体」「水」なのだ。人間の体の部分でいえば、血液の90%は水というのはわかるとしても、人の脳も80%は水。ものを見るための網膜も92%は水で、人は水に写してものを見ていることになるそうだ。だから、人間にとって、生物にとって、水が大事なものであることがわかるよね~。しかし、地球は表面の3分の2が水に覆われているが、人が直接使用できる水は、全体のたったの0.0001%に過ぎないという。
宇宙の起源は約150億年前に起こった大爆発(ビッグバン)であるという説がある。ビッグバンから100億年ほど経過した頃、銀河系の片隅で、ガスとチリが星雲をつくり、なんらかのキッカケで急に収縮をはじめた、これが原始太陽系で、収縮の過程で、この星雲が自転運動をはじめ、この自転の過程で星雲がちぎれ飛び、さらに金属鉄を大量に含んだ微惑星を形成。この微惑星同士が何度も衝突をくりかえし、太陽系に惑星が誕生した。地球の大気も惑星衝突の産物と言われ、衝突の際、惑星に含まれていた水と炭酸ガスが蒸発して大気となり、やがて地表の温度がさがるにつれ大気中の水蒸気が雨となって地上に降り注ぎ、原始の海が誕生したのである。
やがて大気中の成分が結びつき、簡単な有機物質が合成され、これが生命の源になったとされている。(ソ連の生化学者オパ-リンの学説)
つまり、原始地球の大気に含まれていた水素、アンモニア、メタンなどと水蒸気が結びつき、簡単な有機結合が行われ、この有機物質がしだいに発展し、個々の生命体になっていったのである。この有機物質の誕生は水の中で行われた。オパーリンの説によると、原始地球の海の水はもっと塩分濃度が低く、こうして誕生した“原始的な生命体”を種々含む「最初のスープ」のようなものだったそうだ。原始地球の海は、酸化的大気をたっぷり溶かしこんだ雨が降り注ぎ、たまったものであったため、海水は大きく酸性に傾いてたとされている。たくさん存在する「スープ」の中で、さらに「原始生命体」が自然に結合し、より高度な生命に発展していったというのが現在の有力な学説だそうである。原始生命体が誕生した時期がだいたい35億年前とされており、32億年前には「藻類」が出現し、光合成によって酸素がつくり出され、それが海水にたまり、さらには大気中にたまって、現在のような酸素の多い大気になっていった。この頃に陸上動物が出現したといわれている。だから、それまではすべての動物は海の中で生命を育んでいたわけである。これが最初の生命誕生の過程であり、水が生命の源と呼ばれる理由なのである。(以下参考の 水Web より)だから、生物は水なしでは生きられないのである。幸い、年間降水量が約1,800ミリメートルの日本は水に恵まれた多雨地域と言え、世界の中でも特に水に恵まれているため、水の有難さに関心が薄い、今世界では砂漠化が進み、水不足が深刻になってきている。この「水の日」を機会に、私たちも、限りある資源「水」の節水の工夫(奈良県HP)でも、見て、出来るところから節水に協力しないといけないよね。
ところで、「日本の名水百選 」をご存知? 環境庁は全国の水環境や水資源を改めて見直して、水環境の保全を訴えるために「名水百選」を選定し、昭和60年から実施している。その背景として、昭和40年代から60年代にかけての日本は、いわゆる高度経済成長の真っ最中にあり、都市化が進み、ビル・マンションが建ち、郊外にはゴルフ場が乱立した。ビル・マンション、地下鉄などのコンクリート化で地下水のあるエリアが激減し、地下水汲み上げによる地盤沈下などが大きな社会問題にもなった。
またゴルフ場の農薬汚染、工場などからの廃液汚染による環境汚染、地下水の科学物質汚染など日本の経済成長に合わせて、水環境は厳しくなるばかり。そのような状況の中で名水百選は水環境を改めて問い直そうとしたものである。以下参考の”環境省選定「名水百選」”を見てください。
そういえば、戦後、私の住んでいた家は、都会の真ん中だったけど、家の中、台所に井戸があった。こんな暑い夏の季節には、まだ電気冷蔵庫のない時代、スイカや、トマトなどを井戸に吊るして冷やして食べたが、本当に冷たく冷えておいしかったのを思い出す。戦後、断水も多かったが井戸があったお蔭で水には困らず、近所の人たちが私の家に貰い水によく来たよ。その井戸も、戦後の復興とともに地下水が汚染され使えなくなり、最後には、井戸にコンクリートで蓋をしてしまったのを思い出したよ。
又、「水の郷百選」と言うものもある。国土交通省のHPによれば、「水の郷百選」とは, 水環境保全の重要性について広く国民にPRし,水を守り,水を活かした地域づくりを推進するため,地域固有の水をめぐる歴史・文化や優れた水環境の保持・保全に努め,水と人との密接なつながりを形成し,水を活かしたまちづくりに優れた成果を上げている107地域を,「水の郷百選」として,国土庁が認定したものだそうだ。
因みに、兵庫県では、以下の3ケ所が選ばれている。
○豊岡市、「コウノトリのまち かばんのまち 川とともに生きてきたまち」
○上郡町「さわやかに歴史と未来の出逢うまち」
○千種町「千種川源流の大いなる田舎をめざして」
その中の豊岡市の場合は、選ばれた理由として以下の様に記載されている。
「江戸時代より円山川流域に栄えた柳産業の柳ごうりの文化と、市内に生息するコウノトリの保護、またこれをシンボルとしたコウノトリの郷公園の整備など、円山川を中心とした水辺環境の整備や、民間団体の水環境保全活動が盛んである。」・・・と、しかし、去年の台風23号で円山川の堤防が決壊し、大規模な水害に遭った豊岡市では、台風23号で浸水した地域の一部を遊水地とし、コウノトリの餌場や遊び場になる公園にするよう推進しているようだ。皆さんも、自分の住んでいる県には、水の郷百選にえらばれた地域がどのくらいあるか見ておくのも良いのでは・・・。以下参考の国土交通省/水の郷百選 をどうぞ・・・。
(画像は、水の科学博物館(神戸市水道局)同HPより)
参考:
水Web
http://www.secom-alpha.co.jp/mizuweb/
国土交通省/日本の水資源
http://www.mlit.go.jp/tochimizushigen/mizsei/
水の郷百選 →詳細はこちら(水の郷メインページ)
環境省選定「名水百選」
http://www.env.go.jp/water/meisui/
水の科学博物館(神戸市水道局)
http://www.city.kobe.jp/cityoffice/51/museum/
豊岡観光協会のホームページ
http://www8.ocn.ne.jp/~toyo-kan/
「遊水地」設けコウノトリと共生へ 技術士会が提言 2005/01/30神戸新聞ニュース
http://www.kobe-np.co.jp/backnumber/typhoon23/0130ke75250.html
国土庁(現在の国土交通省)が1977(昭和52)年に制定。
1年を通して8月が一番水を使う量が多い月であることから、水の貴重さや水資源開発の重要性に対する国民の関心を高め、理解を深めるため毎年8月1日を「水の日」とし、この日を初日とする一週間を「水の週間」として定め、各種の行事を国、地方公共団体及び関係諸団体が連携して実施しているそうだ。
ところで、今日は水の日なので、水のことを考えてみたいが、人間の体の60%は水で出来ていることはよくしられているよね。
新生児だとこの数字はさらに高く、体重の80%が水ということになるらしい。これは人間に限ったことではなく、生物体は一見固体のように見えるが、ほとんどが「液体」「水」なのだ。人間の体の部分でいえば、血液の90%は水というのはわかるとしても、人の脳も80%は水。ものを見るための網膜も92%は水で、人は水に写してものを見ていることになるそうだ。だから、人間にとって、生物にとって、水が大事なものであることがわかるよね~。しかし、地球は表面の3分の2が水に覆われているが、人が直接使用できる水は、全体のたったの0.0001%に過ぎないという。
宇宙の起源は約150億年前に起こった大爆発(ビッグバン)であるという説がある。ビッグバンから100億年ほど経過した頃、銀河系の片隅で、ガスとチリが星雲をつくり、なんらかのキッカケで急に収縮をはじめた、これが原始太陽系で、収縮の過程で、この星雲が自転運動をはじめ、この自転の過程で星雲がちぎれ飛び、さらに金属鉄を大量に含んだ微惑星を形成。この微惑星同士が何度も衝突をくりかえし、太陽系に惑星が誕生した。地球の大気も惑星衝突の産物と言われ、衝突の際、惑星に含まれていた水と炭酸ガスが蒸発して大気となり、やがて地表の温度がさがるにつれ大気中の水蒸気が雨となって地上に降り注ぎ、原始の海が誕生したのである。
やがて大気中の成分が結びつき、簡単な有機物質が合成され、これが生命の源になったとされている。(ソ連の生化学者オパ-リンの学説)
つまり、原始地球の大気に含まれていた水素、アンモニア、メタンなどと水蒸気が結びつき、簡単な有機結合が行われ、この有機物質がしだいに発展し、個々の生命体になっていったのである。この有機物質の誕生は水の中で行われた。オパーリンの説によると、原始地球の海の水はもっと塩分濃度が低く、こうして誕生した“原始的な生命体”を種々含む「最初のスープ」のようなものだったそうだ。原始地球の海は、酸化的大気をたっぷり溶かしこんだ雨が降り注ぎ、たまったものであったため、海水は大きく酸性に傾いてたとされている。たくさん存在する「スープ」の中で、さらに「原始生命体」が自然に結合し、より高度な生命に発展していったというのが現在の有力な学説だそうである。原始生命体が誕生した時期がだいたい35億年前とされており、32億年前には「藻類」が出現し、光合成によって酸素がつくり出され、それが海水にたまり、さらには大気中にたまって、現在のような酸素の多い大気になっていった。この頃に陸上動物が出現したといわれている。だから、それまではすべての動物は海の中で生命を育んでいたわけである。これが最初の生命誕生の過程であり、水が生命の源と呼ばれる理由なのである。(以下参考の 水Web より)だから、生物は水なしでは生きられないのである。幸い、年間降水量が約1,800ミリメートルの日本は水に恵まれた多雨地域と言え、世界の中でも特に水に恵まれているため、水の有難さに関心が薄い、今世界では砂漠化が進み、水不足が深刻になってきている。この「水の日」を機会に、私たちも、限りある資源「水」の節水の工夫(奈良県HP)でも、見て、出来るところから節水に協力しないといけないよね。
ところで、「日本の名水百選 」をご存知? 環境庁は全国の水環境や水資源を改めて見直して、水環境の保全を訴えるために「名水百選」を選定し、昭和60年から実施している。その背景として、昭和40年代から60年代にかけての日本は、いわゆる高度経済成長の真っ最中にあり、都市化が進み、ビル・マンションが建ち、郊外にはゴルフ場が乱立した。ビル・マンション、地下鉄などのコンクリート化で地下水のあるエリアが激減し、地下水汲み上げによる地盤沈下などが大きな社会問題にもなった。
またゴルフ場の農薬汚染、工場などからの廃液汚染による環境汚染、地下水の科学物質汚染など日本の経済成長に合わせて、水環境は厳しくなるばかり。そのような状況の中で名水百選は水環境を改めて問い直そうとしたものである。以下参考の”環境省選定「名水百選」”を見てください。
そういえば、戦後、私の住んでいた家は、都会の真ん中だったけど、家の中、台所に井戸があった。こんな暑い夏の季節には、まだ電気冷蔵庫のない時代、スイカや、トマトなどを井戸に吊るして冷やして食べたが、本当に冷たく冷えておいしかったのを思い出す。戦後、断水も多かったが井戸があったお蔭で水には困らず、近所の人たちが私の家に貰い水によく来たよ。その井戸も、戦後の復興とともに地下水が汚染され使えなくなり、最後には、井戸にコンクリートで蓋をしてしまったのを思い出したよ。
又、「水の郷百選」と言うものもある。国土交通省のHPによれば、「水の郷百選」とは, 水環境保全の重要性について広く国民にPRし,水を守り,水を活かした地域づくりを推進するため,地域固有の水をめぐる歴史・文化や優れた水環境の保持・保全に努め,水と人との密接なつながりを形成し,水を活かしたまちづくりに優れた成果を上げている107地域を,「水の郷百選」として,国土庁が認定したものだそうだ。
因みに、兵庫県では、以下の3ケ所が選ばれている。
○豊岡市、「コウノトリのまち かばんのまち 川とともに生きてきたまち」
○上郡町「さわやかに歴史と未来の出逢うまち」
○千種町「千種川源流の大いなる田舎をめざして」
その中の豊岡市の場合は、選ばれた理由として以下の様に記載されている。
「江戸時代より円山川流域に栄えた柳産業の柳ごうりの文化と、市内に生息するコウノトリの保護、またこれをシンボルとしたコウノトリの郷公園の整備など、円山川を中心とした水辺環境の整備や、民間団体の水環境保全活動が盛んである。」・・・と、しかし、去年の台風23号で円山川の堤防が決壊し、大規模な水害に遭った豊岡市では、台風23号で浸水した地域の一部を遊水地とし、コウノトリの餌場や遊び場になる公園にするよう推進しているようだ。皆さんも、自分の住んでいる県には、水の郷百選にえらばれた地域がどのくらいあるか見ておくのも良いのでは・・・。以下参考の国土交通省/水の郷百選 をどうぞ・・・。
(画像は、水の科学博物館(神戸市水道局)同HPより)
参考:
水Web
http://www.secom-alpha.co.jp/mizuweb/
国土交通省/日本の水資源
http://www.mlit.go.jp/tochimizushigen/mizsei/
水の郷百選 →詳細はこちら(水の郷メインページ)
環境省選定「名水百選」
http://www.env.go.jp/water/meisui/
水の科学博物館(神戸市水道局)
http://www.city.kobe.jp/cityoffice/51/museum/
豊岡観光協会のホームページ
http://www8.ocn.ne.jp/~toyo-kan/
「遊水地」設けコウノトリと共生へ 技術士会が提言 2005/01/30神戸新聞ニュース
http://www.kobe-np.co.jp/backnumber/typhoon23/0130ke75250.html