今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

冒険家の日

2005-08-30 | 記念日
今日の記念日を、「今日は何の日~毎日が記念日 」で調べると、今日(8月30日)は「冒険家の日」だそうである。記念日の根拠は、1970(昭和45)年に植村直巳(うえむら なおみ)がマッキンリーに単独登頂し、1965(昭和40)年には同志社大学南米アンデス・アマゾン遠征隊がアマゾン川の源流から130kmを世界で初めてボート下りし、1989(平成元)年に堀江謙一(ほりえ けんいち)が小型ヨットで太平洋を横断した日・・・・とあった。
私の所蔵の「週刊20世紀・朝日クロニカル」で調べてみると、日本山岳会のエベレスト登山隊(松方三郎隊長)は1970(昭和45)年5月11日の朝、エベレスト最高峰の8848メートルを東南尾根からの登頂に成功した。史上6度目の快挙。として、同エベレスト登山隊の上村直巳隊員が撮影した日の丸をもつ松浦輝夫隊員の勇姿が写真に撮られていた。また、同登山隊は引き続いて未踏の南極への登頂をめざすが失敗。植村さんは同年8月30日、北米最高峰のマッキンリー初の単独登頂にも成功したとある。又、初の太平洋単独横断から27年。1989(平成元)年4月16日にサンフランシスコ港を出航した堀江謙一(当時50歳)の超小型外洋ヨット「マーメイド」(長さ2.8m)は1万2000キロの航海を無事終えて同年8月30日に兵庫県西宮港へ136日の旅だったとあった。しかし、1965(昭和40)年の同志社大学南米アンデス・アマゾン遠征隊がアマゾン川の源流から130kmを世界で初めてボート下りしたことについては、残念ながら記事がなく確証が得られなかった。ただ、植村直巳さんは、1941年、兵庫県城崎郡国府村上郷(現・日高町)生まれ又、堀江謙一さんは、1938年大阪生まれであるなど、これらの冒険家が皆関西の人達であることが、同じ関西人である私にとってはなんとなく嬉しい。関西人にはチャレンジ精神の旺盛な人が多いということだろう。これらの冒険家といわれる人達は、臆病とも思えるくらいに、用意周到で準備万端整え、目標までのスケジュールを綿密に立てるのだという。そして、それをきっちりと行い、初めて「冒険」なるものに実現の可能性がでてくるものなのである。しかし、そのような緻密さをもってしても、人知を超える自然の驚異という不測の事態が、訪れることもあるのだろう。植村直巳さんという不世出の冒険家も、冒険かとしての「宿命」に抗うことができず、1984年1月、世界で初めて北アメリカ・マッキンリーの「冬季単独登頂」に成功したが、無線交信で登頂を伝えたあと消息を絶つてしまった。一方、堀江謙一さんは、1962年単独太平洋横断。1972年小型ヨットによる西回り単独無寄港、世界一周。1982年4年間にわたる挑戦の末、初の縦回り、世界一周。1985年世界初、太陽電池によるソーラーボートにて単独太平洋横断。1989年の今日、全長2.8メートルの超小型ヨットにて単独太平洋横断に成功したわけであるが、その後も、次々とチャレンジを行い、昨2004年10月にも、兵庫県西宮市の新西宮ヨットハーバーから出航、ヨット「SUNTORY マーメイド号」で「単独無寄港による世界一周(東回り)」に挑戦、今年(2005年)の6月、新西宮ヨットハーバーに帰還を果たしたところである。「東西両回りヨット単独無寄港世界一周」を達成したのは日本人初であり、世界でもオーストラリア人に次ぎ2人目という偉大な記録である。
植村直巳さんのような山などを相手の冒険家にしても、堀江謙一さんのような海洋冒険家にしても「彼等には「孤独」という文字はないのだろうか?と考えることがあるが、孤独というものは、恐らく、”自分の周囲に話し合える人達が誰もいない”ということではなく、”自分には何もすることがない、できることがない”状態になった時に感じるものではないだろうかと感じるようになった。冒険家といわれる人達は、毎日を生と死の境に置いて「生きる」為に戦っているのだから、孤独なんか感じている暇はないのだろうね~。私も、現役を退き、第二の人生は、悠々自適で過ごしているが、こうして、毎日、ブログを書くために、歴史本を読んだり、図書館に通ったり忙しい。まだ、することのある間は、孤独は感じなくて済むね~。これが、何よりの幸せだろうな~。
(画像はエベレスト登頂時、植村隊員が撮影した日の丸を持つ松浦輝夫隊員の勇姿。週刊20世朝日クロニカルより借用)
参考:
植村直己冒険館
http://www3.city.toyooka.lg.jp/boukenkan/index.html
堀江謙一さんのホームページ
http://www.suntory-mermaid.com/
asahi.com:堀江謙一の世界一周ひとりぼっち - 関西
http://www.asahi.com/kansai/horiekenichi/