ざっと一読したのですが、最後の方でエマニュエル・トッドはフランスの学術界で
受け入れられていないと、本人が書いている所が意外でした。
多くのフランスの人文学者にとっては、人間の思想や思考というものは、
家族形態に影響を受けるような卑俗なものではないという事でしょうか。
フランスは今でも精神分析などの影響が大きいようですが、
あくまで個人の思考やイメージを診ている人が多いのかもしれません。
米国のような、退役軍人のPTSDへの対応に苦慮するという経験を持たなかった
ということの影響もあるのでしょう。