STP おやじ

スピード スリル パワーをテーマに生きて来たが時間が過ぎてもただのおっさんの生活を送っている。ぼやきかな?

ホエーブスを手にいれた

2016-09-01 14:06:45 | キャンプツーと装備
小生が小、中学生の頃。
キャンプ火器は、石を積んだかまどと炭、固形燃料缶と、ホエーブス625だった。

当時キャンプ装備はリュックに入れて持ち歩く。キャンプ地までの移動は汽車とバス乗り継ぎ。
自家用車に道具を積んで移動などありえない時代だ。
携帯性の良い 炭と網、軍手と火バサミでジンギスカンはキャンプ食としては優等生だ、また炭への焚付はそこらへんで木を拾い焚き火して炭に点火、ハンドリングも優等生。
当時クーラーボックスなど持ち歩かない。肉やスイカは玉ねぎ用の赤い袋網に入れて海や川の水に浸すのだ。(それでもカラスは狙ってる)

固形燃料は大鍋でカレーや豚汁を煮るのに使う。炭の直火より釜土の後片付けが楽だから。

そして、ホエーブス625は、いつも炊飯に使われていた。これは叔父所有の逸品で、いつも旨い飯が炊かれていたのを思い出す。
当時小学生の小生は、叔父がホエーブスのバーナーヘッド下にペースト状の固形燃料を塗り付けるのを見る。そして叔父はそれに点火する。小学生にとって不思議な光景である。なぜコンロを燃やす。コンロは火を焚くもので、燃やされるものでは無い。
カレーを食べている頃には、そんなことも忘れているのだが・・・。

現在の叔父にホエーブスの所在について尋ねた所、引越しの際に叔母に捨てられたとのこと。
残念そうな目をしていた。確かに半身不自由な老人にホエーブスを使う機会はないのかもしれない。

突然、小生は思い出のあるホエーブス625が欲しくなりジャンク品を購入したのだった。


ジャンク625の状態確認。
ポンプカップ、スカスカ。流用ポンプカップに交換。
ジャンク品付属の補修部品でガソリン仕様から灯油仕様に変更。

燃焼試験

燃料アルコールでのプレーヒートでは、加熱不足で炎上。

再度プレヒート
NRVのゴム変形でポンプ加圧不良。本品付属の補修部品に交換ゴムがあったので、それに交換。

バーナージョイントパッキンから灯油漏れ。流用パッキンに交換。

ついでにキャブクリーナーとパーツクリーナーで燃料経路洗浄し、組み立てる。

ところがバーナーヘッドの締め付けが甘く、プレヒート時に灯油が継ぎ目から吹き出し火達磨に!
自己加熱加圧でどんどん灯油が吹き出てくる。高く火柱が上がる。手の出し様がない、呆然と立ち尽くす。そんな時は写真を撮ることも思いつかない。

タンク内の灯油が少なかったから消えたが満タンだったら火災になるところだ。小生の組み立て失敗である。顔から火が出るほど恥ずかしいが、さりげなく後始末をして、写真を撮る。煤だらけ さっ。(先程まで危険なくらい火柱を上げていたとは想像できまい)

これら修理のために大手スポーツ用品店で交換部品を探してみたもののマナスル、武井は在庫があるがホエーブスは無し。
ホエーブス部品は絶版後に買い占めた人がいるらしい。おそらく個人持ちのデッドストックになっている様だ。

625を上手に燃焼するための練習をする。
取り扱い説明書を基本として、プレヒートはどのくらい必要かを探る?
結果。
灯油仕様のホエーブスは、各部締め付け確認。ポンピングは少なめ、プレヒート時間を4分以上する。燃料アルコールでは燃焼時間が不足するから使わない、エスビット1つを燃焼させる時間は必要。風によってはそれ以上必要。プレヒート不足は速火達磨になり、危ない。


点火後青火の様子を見ながらポンピング。
燃焼が安定したら、湯を沸かす。


プレヒートしている間でガス缶ストーブ使用の人達は・・・・
ホエーブスでお湯が沸く頃、ほかの人たちは・・・・
総評、これは面倒な逸品だ、灯油仕様ならドラゴンフライが一番使いやすいな。
思い出の品として飾るか?
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3 コメント

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Unknown (🐒)
2025-03-13 18:54:37
ホエーブスいいですよねー。

2025年現在。
ホエーブスの鉛パッキンやニードル、ニップルなど特殊なものも交換パーツはヤフオクやアマゾンなどで不自由なく揃うのでボロボロ個体でも大概再生可能です。

ホエーブスは急冷以外には丈夫なのでプリヒートは風防のバルブ部分の隙間から斜め上に向かって灯油仕様ならカセットトーチで30秒ほど加熱すればプリヒートが終わります。
ガソリン仕様ならもう少し短いです。

真鍮系のバーナーではこれをすると壊れるものがありますが625はバルブの割りピンを溶かさないように気を付ければこのやり方で不具合はほぼ起きません。

普段使っているのにハンドルが硬い場合は絶対に回してはだめなのはこのバーナーの鉄則。
カセットトーチでプリヒートしてれば噛み込みが膨張するのとタールが緩んでスルッと回るようになります。
このタイミングはプリヒートの95%ほど完了のタイミングなのでわかりやすいです。
このまま点火してガンガン加圧するとプリヒート不足で火を吹くのであと五秒プリヒートしたほうがいい程度の状態です。

最後にホエーブスの鉄則。
添加前にポンピングは禁止。
せめてツーポンプ程度。

安定して火がついてからポンピングするバーナーです。
コールマンが鬼ポンプして点火するのは鬼ポンプで中の空気弁が空いて空気が漏れつつガソリンを霧吹き噴霧する仕組みだから。そして圧力が弱まると中の弁が閉じてガソリンだけ出てくる仕組みなので、添加初期は空気を使うのでポンピングしながら安定するのを待つ。これはコールマンだけの仕組みなのに、ショップ店員も知らずかなり誤解してるみたい。更に型番で違うこともあるので全てこれともならないです。

話がそれましたが、そういう理由でせめてツーポンプからの点火です。
使い慣れると使い終わったままタンク圧があるのに再点火しますが、そういう時は体でプリヒートが終わるのを理解できてる人だけにしたほうが良いです。

特にガソリンで加圧して加熱不足なら火柱は上に3m、風があるなら4m横に走ります。更に風が強くて自分が風上で風を防いでいるなら渦巻いて自分に火が戻ってきます。
髪の毛くらいさくっと燃えて楽しいですが、フリース着てたら自分が火だるまですね。

灯油運用するなら相当安全なバーナーです。
事故ったと思ったらポンプの蝶ネジを緩めて減圧したら制圧できます。

ガソリンは制御を離れたらそもそも消火不能です。減圧しても減圧に引火します。ガソリン運用は事故ったら大事故にしかならないので氷点下の吹雪く山に持っていかないなら灯油運用がおすすめ。

いま流通してるニップルはガソリンと灯油の兼用サイズなので灯油運用は少しパワーか落ちますが、若干扱いやすくなってるともいえます。
それでもそのへんのガスコンロよりパワーは出せますし、とろ火も長時間安定してますし、イベント事や炊き出しに対応できるタンクサイズなので今でもトップレベルの実用性があると思います。

625に慣れるとカセットガスや508はタンクが小さすぎて災害炊き出しになると役に立たないおもちゃに思うと思います。

重くて錆びるのが嫌ですが、サビはローバルという亜鉛塗料を灯油で薄めて拭いていればサビは進みません。その塗料が着いたらだめな場所もないです。

と、日頃ならお金もらってレクチャーしてる内容を薄く書きました。

自分はゲニオールかCookerNo12のサイレント仕様を使います。と、斜め嫌らしい方向に去ります(汗)
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Unknown (STPおやじ)
2025-03-13 19:42:01
ホエーブス625の鉄則。
点火前にポンピングは禁止。
せめてツーポンプ程度。
これを習得するのに かなりの時間を要しましたが
今はできるようになりました。
プレヒート後に点火し追加ポンピングで火力を安定させる。ですよね。
返信する
Unknown (STPおやじ)
2025-03-13 22:10:14
> STPおやじ さんへ
> ホエーブス625の鉄則。... への返信

弱々に点火して加圧。
慣れてくると、ついつい加圧のまま点火するのでつけたり消したりの使い方をしてるとプリヒート不足でファイヤーしやすいですね(汗)

中途半端に熱いとアルコールのプリヒートは蒸発してしまい無理なのでカセットトーチが一番無難ですね。

加熱不足ならトーチでガンガン炙れば正常運転に戻りますから。

氷点下でカセットトーチが使えないとかなり不便なので、カーボンフエルトを根本に巻いてます。
半端に熱いときもアルコールが飛びにくいです。

アルコールはダイソーのシリンジの大きいやつを針をS字に曲げて使ってます。
これだと燃えているときにアルコールを追加しても爆発炎上しません。
危ないですけどね(汗)

ホエーブス、皆さんどんな使い方してるのか見てました。
ありがとうございます!
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