なごみのとき

ホッとするデジカメひとコマ日記

アケボノソウ(リンドウ科・センブリ属)多年草

2013-09-15 11:01:48 | 草花
 「あれアケボノソウだよね。」賑やかな花好きグループさん達の声に、わたしも、どれどれ・・と、カメラを向けました。
「本当だ!アケボノソウだ!」少し距離がありましたので、望遠レンズをいっぱいに伸ばしても、この程度にしか撮れ
ませんでしたが、確かに憧れの花が、そこに一株だけ立っていました。
端正な花姿・・ここでアケボノソウに会えるとは思ってもいませんでしたので、嬉しくなりました。
5個の花弁に見える緑色の2個ずつの斑点は蜜腺だということです。花弁の先端に多い紫色の点々と共に、
夜明けの星空に例えて、この名がついたということです。素敵な名前ですよね。
山間部の湿地や川辺に生育するそうです。花期は9月、10月です。




















キンミズヒキ(バラ科・キンミズヒキ属)多年草

2013-09-14 14:07:31 | 草花
 伊吹山山頂には、それ程多くはありませんでしたが、キンミズヒキも咲いていました。
キンミズヒキの葉は、大小不揃いの5~9枚の小葉からなる奇数羽状複葉です。葉の付け根に托葉があります。
花は、5~11mmの黄色の5弁花で、花穂に多数つきます。花弁は、巾が広く、雄しべが10~13本、2個の雌しべは
1個のみが成熟するということです。果実は、1cmほどの円錐形で、先に3mm程のカギ状のトゲが多数並んでいます。
このカギで、くっついて運ばれる、いわゆるくっつきむしとなります。




















コイブキアザミ(キク科・アザミ属)多年草

2013-09-13 12:02:09 | 草花
 伊吹山山頂のお花畑を、女性の花好きグループらしい数名が、ガヤガヤ話しながら、カメラ片手に賑やかに歩いて来られました。立ち止まって、しきりに撮影しておられましたので、「これ、アザミですか?」と尋ねると、
「北海道から来た者が言うのもなんですが・・コイブキアザミという、ここの固有種なんですよ。」と、教えて頂き
ました。地元の者としては、何も知らず、赤面の思いでしたが、こういう仲間で来るのも楽しそうでいいなあ・・と、
羨ましくなりました。
コイブキアザミは、ここでは、至る所に見られ、その美しい赤紫色で、お花畑を彩っていました。環境庁2000では、
絶滅危惧Ⅱ類に指定されており、滋賀県や岐阜県のレッドデータでも指定されているということです。

























イブキトリカブト(キンポウゲ科・トリカブト属)

2013-09-12 13:08:22 | 草花
 トリカブトと言えば、猛毒植物として有名ですが、伊吹山山頂では、今の時期、その名もイブキトリカブトがたくさん
見られます。花の姿が、舞楽のかぶり物、鳥兜や烏帽子に似ていることから名づけられたということです。
花弁に見える青紫色の部分はガク片です。ガク片が上部の兜、側部、下部を作っています。花弁は兜の中に隠れて
見えません。雄しべだけが、顔を覗かせています。
茎の高さは、0.25m~1.8mで、斜上または直立します。葉は、5中裂~浅裂し、長さ・幅共に5~15cm。
花は、長さ3~4cmで、散房花序、または円錐花序につき、上から順に咲きます。花期は、8月~11月です。

























フジテンニンソウ(シソ科・テンニンソウ属)多年草

2013-09-11 12:20:20 | 草花
 今の時期、伊吹山山頂で一番多く目につくのは、フジテンニンソウの大群落です。
フジテンニンソウは、テンニンソウの変種とされ、葉裏の中脈上に開出毛が生える点が見分けのポイントだそうです。
茎の先端に穂状花序を立て、淡黄色の唇形花を密につけます。4本の雄しべと1本の雌しべが外に突き出しています。
富士山周辺に多く、和名の由来となっているそうです。