私は育ててくれた親父さんに文句ばかり思ってるが
あちらで
出会う日が近づいてきたからか
和解のときが来たか
ちょいと
懐かしいことを思い出した
例のごとく同じ作家のを読み
(宇江佐真理「聞き屋与平」)
鰯来い!という遊びを思い出した
図のようにおやじさんの背中にさかさまにしてぶら下げられ
いわしこい いわしこいっ
と呼ばわれながら歩き回ってもらうだけの話だが
これが凄く楽しかった
私は鰯
という気分
いわしってマグロぐらいの魚だと思ってたのね
鰯来い とは思わなかった
いわしこ に接尾語 いがつくのだと思ってた
きんぎょ~~ィ きんぎょ~~ィ て
金魚やさんは売り歩いてたもの
と~ふぃ~ って豆腐屋さんだし
くずい~~お払いッ って言うのもあった
ィ は接尾語だと思ってたら
来いだったとは知らなかった
それにしてもこういう売りやさんの呼び声って
もう
焼き芋やさんしかないなあ
私は売りやさんの声を生で聞いた最後の世代かもしれない