お絵かき仲間のSAKIKOさんが
建物を書くのが好き
というので
これを描こうかと言うことになった
17歳から20歳まで
御茶ノ水界隈をさまよっていた私には
青春の思い出がいっぱい。
17歳から20歳というのが凄くない?
一生のうちで
一番エネルギッシュだったのじゃないか
それでも
全然発展しないで
ほっつき歩きはしたものの
閉ざされた青春時代だなあ
浮いた話なんかあってもなく
面白くもない
でも
当時のように
内にこもるパワーがやはり若かったよなあ
流れてた音楽は
タンゴよ
ニコライ堂は食事をするところ
パンを買ってきたり
コロッケを買ってきたりして
ここの庭で腰を下ろし
おしゃべりをしながら食べたところ
描いてる絵なんか持ち寄って
アアでもないこうでもないと
何を話していたんだろう
友達の絵を見ると
考え方やものの捉え方の違いが面白く
自分の絵について
年長者や先輩が色々言うのを聞いても
新しく見えることが面白く
しゃべるのも楽しかった。
目の前のことにしか関心がなく
狭い範囲の気の合う友達にしか心を開かず
今思えば
世間には通用しない若者だった時代だわ
仲間内の男の子が
仕事をどうしようか考えてる
というのにも驚いた
現実にどうやって生きていこうか苦しんでいたんだ
その日暮だった私は
「そういってられるにはいいご身分さ」
といわれ
いたく傷ついた
でも
その子は親はきちんと学資の計画を立て
大学を出るだけは計画をしたから
高校卒業ご4年経ったら自分で生きていかなければならなかったので
切実だったのね
わたしがいいご身分だったのは
都内に実家があっただけで
家を出れば働かなければ食べてはいけない
そういうことがなかなかリアルには分からなかった
地方から東京に出てきてた子達はそれだけでも世界の見え方が違ってたんだな
当時の友人とは
いつだったかプロフィールに描いた出来事で
もう殆ど誰とも連絡を取っていない
誰にもかかわりのない
寂しい私の青春時代をダブルイメージで
ニコライ堂をかけるだろうか