遊工房・雑感

日頃のあれこれを綴る日記です

宇江佐真理  「憂き世店」

2009-10-02 16:35:59 | 日本の本

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宇江佐真理  「憂き世店」

これが蠣崎波響に関する部分がある小説だった

前にその本を読みたいという記事を書いたのです

松前藩については

松前藩の側から見る

アイヌの側から見る

小説の場合

作者の創造もあるし

 

そうか

私の場合

刷り込みは

井上ひさしの 四千万歩の男 だわ

 

不勉強なので事実も歴史も知らず

読み物からイメージを紡いでいます

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高橋義夫

2009-10-02 06:01:04 | 日本の本

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私は高橋義夫はお気に入りだが

もうあまり本は出てないし

人気がないの?

地味だしナァ

検索してみた

なるほど

筋立ても物足りない

人間の魅力も物足りない

そういう感想があった

剣術使いの人は

世に隠れた剣豪の解明されてない技を

どう描いたか興味を持ったようだが

期待はずれだったようだ

 

なるほど

それで

あまり売れないのか

 

私はこの地味だけれど

こつんと その人の一分をひっそりと描くところ好き

 

実際に付き合う友人も

派手派手しく魅力を振りまいてる人より

こつん コン畜生と思うようなところのある人が好みだ

 

自分がけたたましい人物なのに

内容が浅薄なので

そういう人に憧れるのかもしれない

 

この猿屋形は隠密の鬼悠市が主人公で

まあ私好みの人物

 

そこに謎の食えないお爺 太兵衛が行動を共にするけれど

この太兵衛が物凄く動き回った後

倒れこむように

「年だ年だ足が棒になった」

といって帰ってくる

鬼悠市が「御老体、無理をなさるな」といたわると

太兵衛はむかつく

 

そういう描写が好き

 

羽織の紐という章では

足軽目付けと徒目付けの階層間の

目糞と鼻糞のいじましい争いが描かれているが

くだらない矜持といじましい矜持とくんずほぐれつ

ちっぽけな話

それの落ちが鬼悠市が足軽目付けの若者の

若気の至りの意地を晴らさせる

 

超然とし

表 足軽目付けでも裏任務が本分でも

足軽目付けの性根があるのだな となる

(足軽目付けは徒目付けの下の身分)

 

全体の情景描写も絵が思い浮かぶ描き方だから

好き

 

コメント (3)
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