遊工房・雑感

日頃のあれこれを綴る日記です

やっとよみおわった

2011-11-25 21:42:38 | 非西洋

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この著者

22歳ころまでピサロだとかユトリロ風にトルコで風景なんかを描いていたが

絵描きになるのはなぜかやめた

この本の中に

そのわけが潜んでいるのかも

イスラム教ってわからないから難しいが

ユダヤ教もだけれど

偶像崇拝を禁じているというのはよく知られているが

それが絵を描くということにどういう風になるのか

見当がつかないところがある

人間が見たということを強調するような絵は 犯罪的みたいだ

描き手の個性なんか 出ないようにしないといけない

 

キリスト教も偶像崇拝は厳しく禁じられていたけれど

いまじゃそんなこともない

この小説の16世紀には 異教徒とキリスト教徒をいい

イタリアの絵画のことが出てくる

そもそも絵を描くというときの絵は見てなんか描いちゃいけないふう

神の見るようにそれを描く手に乗り移らせるほどに訓練して描く

そういう感じで

描くのは目じゃない 手なの

しまいには究極の境地は盲目になる

盲目になれないと針で眼球を突っついて自ら盲目になる

 

わけわかんない

 

と そんなことばかり気にして読んだのが最初

今回はルネサンス以来の透視図法や遠近法

影を描いたりする写実的表現

これが異端だ というのが問題と

やっとわかってきた

イタリア絵画に関心を持ったスルタン

それは伝統的な細密画師からすると

裏切り 冒涜 そうなってしまう

秘密裏に進められた本が問題で起きる殺人事件

暴動 こういうことは

イスラム教の中身がわからないと分からない

 

肖像画が その描かれた人をほうふつとさせるようなのは

罪悪なのよ

神でもないものが 自分が見るということを主張してはいけない

というような

似姿 というのは 隠微な なんか由々しいことで

ましてそれが素晴らしい出来で

その描かれた像を礼拝したくなってしまうようだと

もう 偶像崇拝のおきて破りの異端となってしまうわけだ

調べてみた 15世紀 スルタンは確かにイタリア絵画に心惹かれ

こんな肖像描かせた

Img772

が こういうのは これだけで途絶える

これはスィナンという人が描いたメフメト2世の像

Img773

こちらは16世紀半ばスレイマン1世

描いたのは二ギャーリー

小説の時代だ

 

著者のオルファンは この西洋画の影響がトルコに浸透しているのを

納得いかなかったのだろうと思う

文化が違うところでは 全く価値体系の違う絵画がある

西洋画の浸透が当然のように浸透していくのに異議があり

独自の発展を遂げてきた日本の絵画に関心も深く

この小説 分かり合えるという期待がずいぶんあったのではないか

と思うが

日本人の感覚は 西洋画のあれこれが もう血肉になって

沁み込んでいるよ

 

ピサロ ユトリロねえ

日本人は印象派の絵が好きだし 

フェルメールなんかもたいそうな人気だ

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鎌倉に行ってきた

2011-11-25 20:07:08 | ただの記事

Mikkyoposter

これを見に行った

私の記憶では

覚園寺で快慶の地蔵菩薩を見たんだが

それで截金の模様を見た記憶があるんだが

記憶が怪しい

特別展だったのかな

そんなものがあるとは書いてない

Untitled
これ

タイトル 黄金剛童子 童子!!!

不動明王も

皆顔が違っていて つくりが違っていて

面白かったああ!

・・

鎌倉についたらお昼だったからね おなかぺこぺこ

遠足の子供がたくさんいるから

子供が入らないようなところでないとご飯にありつけない感じ

で 麦とろを食べた

Img_9935

店内こんな感じ

Img_9934

子供は来ない

Img_9941

台風で倒れちゃった(調べたら地震の1年1日前だった)大イチョウ

ここに移植されて がんばれと立札があった

この銀杏の陰から公暁が飛び出し実朝を殺したんだよね

Img_9943

静御前が義経を偲んで「しずやしず~~」と舞った舞殿

って これは新しい建物だが

七五三のかわいい子いっぱいいた

Img_9944

 

さて この後私は蔵前に紙を買いに行こうと思ったが

和紙やがあったので 鎌倉の街中で購入

蔵前に行けば卸値で安いが

運賃時間を考え

買う分量も考え こっちで買っちゃおうと決めた

Img_9947

左のはマニラアサの紙 上三川で買ってきた

白いいろいろな漉き具合の紙

これがほしくて紙屋に行った

白い紙の左端が雲龍だけどこれくださいと言ったら

上等のもありますよというので

「いい 安物でいい」と言ってこれ

繊維 マニラ麻はさ それなりに雰囲気はあるが

この安物はビニールっぽい

が 深い色に染めないので いいの

ところが

帰ってきたらサキコサンから この緑の雲龍どこで買えるか

という問い合わせがあった

これはちゃんとした和紙だ

染色が紙によって発色が違うからなあ 

同じの買って来いと言われても困るが

今日寄った紙屋で よい雲龍がありそうだったから

あったかもしれない あああ

 

蔵前まで行くと運賃掛かるから 上三川でなんか妥協してくれい

しかし サキコサンの会社のある町 和紙やがありそうではあるがなあ

開拓してくれたら 教わろう

 

茨城は 大子や袋田に行く途中に

西の内という これはよい和紙のできるところがある

でも

遠い

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地震の起きたところのみなさんお見舞い申し上げます

2011-11-25 07:24:51 | ただの記事

まったく地震 多いなあ

地震酔いを思い出しちゃうよ

さて今日は用事がいっぱい

今は美味しいスープを作っている

それができたら出かける よん

忙しいんだよん

電車に乗ると 本が読めるよん

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