これはペルシャのものだ。
15世紀のもの 前後の絵を見ると中国の影響を受けている
この鬼さんはもじゃもじゃ髪を二つに縛っているように見える。
私は子供のころから髪の毛がもじゃもじゃで暴れているので
酒呑童子みたいに髪の毛がもじゃもじゃで
といつも叱られていたが
鬼の角って意外とそんなものかもしれない
さてさて
イスラム美術の本をやっと読み終わったが
改めて日本人の私の頭のなかは植民地支配されていると感じた
どうしてこんなにイスラム世界のことを知らないのだ?
美術についてもちらっとしか知らない
情報量が圧倒的に少なかったと思う
でもオスマントルコの時代は
あの国は世界最強だったかもしれないほどだが
忘れ過ぎな気がする
イスラム世界は強固な一神教で
なんか 狂信的?といイメージが私にはあった
それはどこから来たのだろう
私の名は紅」を読んでユダヤ人の小間物売りのおばさんが出てくるのだけれど
イスラム教は異教徒に異常な攻撃をするわけでもなさそうだ
で ものすごく緻密な唐草模様などを見て
思い出した
日本に届いているではないか
薬師寺の薬師三尊像が乗っている台座の葡萄唐草紋
東西の文化の交流が
シルクロードを通って
日本まで来ているんだよと さんざん授業でも教えていたのではないか
中国の絵の影響がイスラム美術にあるのにも驚いたが
シルクロード!!タイムマシンに乗ってラクダに乗っていきたいなあ
ついでにこの台座の鬼
これ
中学生だった私が初めて見たときから忘れられない変な人たち
しかもよ
おへそがハート形なんだよ
もう笑っちゃうよ
これは一二薬叉といって のちには一二神将になって
薬師如来の守り神になるんだが
元はインドの悪鬼神だ
鬼だよ~~
タイではヤックっていうんだってさ
会いたい!
中国とイスラム世界をつないだものはシルクロードもあるけれど
13世紀にはモンゴルの世界征服もあった
その時 モンゴルが中国文化でイスラム世界を席巻したか?
と思うが
思い出せばモンゴルは中国を征服したけれど
文化的には支配した中国文化のほうがモンゴルに支配的になり
それが イスラム世界に流れて行ったというのが 交流のありようかもしれない
ともかく
何も考えずに
ただただ教えられたように育って老いていく私の脳みそも感覚も
西洋やアメリカの植民地になっている!
と
しみじみ感じた。
エジプトで大変なことになっているが
世界を支配しようとして
うまく機能しなくなった権力機構が
崩壊しつつあるんではないのか?
日本人って お先棒担いでいて
ダメじゃないか?
しかし ここの所の選挙結果 それが
日本人の選択かあ
いいや
少数意見でも
わめいていよう