なんとなくピカソかマチスがカンディードという題の絵を描いていたなあ
どんな話なんだろう?
と思って読み始めて
面白くて わくわく
何じゃこれ
ガリバー旅行記みたい!
と思ったが
よくよく調べても絵描きのほうはなかなか出てこない
どうやら クレーらしい
しかも家の本を漁っても画像が出てこない
本が出てこないのかなあ?
こういう線の絵
クレーは これから抽象画に入っていく
線を抽出して 描いていく味を占めて
線の絵っていっぱいあるよなあ
ところで
このカンディードは1755年のリスボンの大地震が発端らしい
2万人もの人々の命が奪われた震災は
当時の人々に大きな衝撃を与えて
このカンディードの主題のアンチ最善主義に対して
リスボンの大震災に関する詩篇、または『すべては善である』という公理の検討
というヴォルテールが書いたものに
ルソーが異議を唱えたといういきさつもあったらしい
ルソーってねえ フランス革命だの 自然に帰れだの社会契約論だの
高校で習ったけれど
私は 中身は何もわかっちゃいない
でも ヴォルテールとルソーは リスボンの震災問題では
絶交したんだって!
初めて知った
で ルソーは エミールは 読みました
エミールは 20年ぐらい前 教育にかかわる人の間では
バイブルのように読まれていたよ
しかし 大震災を巡って
こういう思想対決が出てくる
このルソーの主張がロマン派文学につながるのだそうだ
へえ!?
ともかくカンディードはライプニッツの哲学を最善主義として批判していると
解説に書いてあるけれど
関連事項を検索すると
デマっぽい
このあたりの思想的な対立って
凡人の私にはわかりにくいけれど
カラマゾフの大審問官につながってくる
カンディードを掘り起こしてのは
ちょっとした鉱脈だった
このヴォルテールとルソーって
パリのパンテオンに並んで葬られていて
双方フランス革命の英雄ということになって並んでいるのだけれど
絶交した二人だもんね
私は行ったことない
ドストエフスキーは行った
で 案内人は二人をほめそやして説明したのに
ドストエフスキーが
妙だね!この二人の偉人は一生涯、一人が相手を嘘つきの悪人だというと、もう一人は相手をいきなり馬鹿と呼んでいたが、ここではこうしてほとんど隣り同士になったわけだね
とからかったんだってさ
ドストエフスキーの二つの対決する思想を噛み合わせてお話を展開していく
こういう対比 論争 みたいな手法
あ 別にドストエフスキー専売でもないか