昨日はおばさんがなぜここに住むようになったか
など いろいろ話が出た
おばさんは35年間東京で働いて
独り者だったから独り者同士で
ケア付きマンションで一緒に暮らそうと言ってくれる人もいたそうだが
ふるさとがあるんだから
という思いは強く
そんなところでは暮らしたくないと思ったのだそうだ
そうはいっても最初は伯父さんに拒絶されてたので
栗橋でおばさんのお姉さんと一緒に暮らし
そこの甥たちに老後は見てもらうつもりだったのだ
でもいろいろあってここふるさとで
これまた故郷に帰りたかった武蔵と意気投合して
老後暮らすことになったのだ
よくも ろくでもない嫁のくせに
田舎に来てやっていけるなあと
我ながら感心しているが
考えてみれば
わたしはずっとよそ者として暮らしてきた
東京の人間はそういうのが多いと思うよ
深川生まれったって 深川が故郷なんて言う気もない
赤ちゃんの時に離れたから記憶にないもの
幼稚園は中退して引越したから
小学校に入ったときは近所のみどり幼稚園から来た子たちが
いわば その時は生え抜きで
わたしはよそ者
でもわたしは平気
中学も地元に行かなかったから
付属の小学校から来た子は生え抜き
わたしは他所もの
いくらか知恵もついたので
よそ者として風当たりをよける技は身に着けた
高校もよそ者
幼稚園から上がってきたのが生え抜き
でももうよそ者人生に慣れてきた
大学なんて私みたいな年喰ったのはいなかったから
いつも別格
皆の髪の毛を散髪してあげて 仲間に入っていった
職場でも転勤するたんびによそ者
意見が合わないと 職員会議では取り上げてもらえない意見を言っては
鼻つまみだったかもしれないけれど
意見なんか合わないのがふつうだからいいのだ
力でねじ伏せられるのは腹立ったけれど
まあ あまたの人口の中で
東京人は自分が生え抜きだ といアイデンティティーを持つ人は少ないと思うよ
K大学の幼稚舎以来というムラはそういうことあるかも
だけど
でもおばさんはここらじゃ生え抜きだ
とか
どこのもんだか・・・とかよく言う
武蔵も結構あるな
剣道の先輩後輩
武蔵なんか先輩面してんじゃないの? いやらしい!