LOHASな感じ!

日頃、仕事やプライベートで感じた事をLOHASな感覚で書いています。

原油価格とアメリカ 

2011-02-06 | 地政学的備忘録
昨日のブログを振り返ってみた。

原油価格の上昇は様々な要因があるものの、いずれにしても過度の高騰は経済を悪化させる事になるのは間違いない。
特に、車社会のアメリカにとっては正にそうだろう。
そこで、アメリカ政府は原油先物が100ドルを越えるような事態が発生したら、市場介入も止む無しと発言したの事を記憶している。

ただ、実際どうなのだろう。
アメリカは石油の先物市場を形成し、石油価格決定権を産油国から取り戻していった。
また、決済をドル建てでする事により、ドル基軸通貨体制も確固たるものにしていったのだ。
しかし、その先物市場へ政府が介入するという事になるとどのような事になるのだろうか。
自ら作り上げたシステムを破壊しかねない。
対ユーロの問題もあるだろう。

アメリカは基軸通貨であるドルを守りたいはずだ。
先のイラク戦争も結局はドル基軸体制を守るためだったと言われている。

単純には解決しそうにない。
市場のメカニズムに任せるしかないのだろうか...。

拝啓 梅花の候

2011-02-05 | 地政学的備忘録
拝啓 梅花の候 いかがお過ごしですか。

もうすぐ観梅の季節だと思い、先日偕楽園に行ってきました。
元旦に訪れた時には、すでに開花していた梅もあったので、
今年は全体的に開花が早いのかと感じていました。
しかし、辺りを見回すと蕾の梅木がまだまだ多く、偕楽園に咲き誇る梅の開花は例年通りになるような気がします。

さて、昨年末の下旬より原油価格が徐々に高騰し始め、1月にはWTIも100ドル越えかというような声も聞こえました。
さらにエジプトの情勢不安は、地政学的リスクを誘発し、非常に先行き不透明感を強める事態になっているようです。
しかし、スエズ運河の封鎖等がない限り需給不安はないようですし、OPECに対する増産要請などで事態をなんとか沈静化の方向に持っていければ幸いです。
国内においては10~12月非製造業における経常利益が、前年同期の33%増などと発表されています。
もちろんエコポイントの影響も大いに関係はするでしょうが、このままさらに景気浮上させなくてなならない時期に、このエネルギー問題は深刻です。
石油メジャーとつながりのあったブッシュ元大統領とは違い、オバマ大統領に大いに期待する所です。
100ドル越えの場合、先物市場への介入を是非実行していただきたい。
そのような事を考える今日この頃です。
それではこの辺で...。   

中国 : アウトレットモール

2010-09-12 | 地政学的備忘録
中国に大型商業施設(ショッピングセンター・アウトレットモール)の多店舗展開を計画。
今朝の日経トップ記事だ。

中国中間層の取り込みが狙いのようだが、中国の消費は本当に凄まじい。
食料にしても燃料にしても、今後ますますフラット化が進めば大きな問題が出てくることは必至だ。

昨日の日経では、中国でのLNG輸入量が現在の8倍を計画しているとあった。
現在、中国はエネルギー消費の7割を石炭に依存している。
温暖化ガス排出削減アピールも兼ねてLNGへ転換していくようだ。

環境にとっては勿論望ましい事なのだが、
LNGの買付けは、日本、韓国、欧州の各国と競合する事になり、
原油取引と共に価格を上昇させる可能性も出てくるのだ。
将来的には原油と同じように資源枯渇問題なども浮上してくるのだろう。

全世界の需給バランスは、今後ますます複雑さを増していく。

「グリーン革命」~トーマスフリードマン著
では、温暖化・フラット化・人口過密化が、
現状の世界形成の中で最も重要な力学になっていると説いている。
そして、その中で急速に深刻化している5つの問題点に的を絞って述べている。

天然資源需要の増大
産油国・石油独裁者への莫大な富の集中(石油独代主義)
破壊的な天候異変
エネルギー貧困
生物多様性の破壊・喪失

これらを解決するには、全く新しい何かが必要なのは確かだが、明確な回答を出せないのが現状だ。

しかし、この地球を後戻りできない破滅に導く事があってはならないのだ...。

石油依存からの脱却

2010-09-05 | 地政学的備忘録
石油依存からの脱却は、ますます加速度を増しているようだ。

ガスパッチョでおなじみの東京ガスでは、
横浜スマートシティプロジェクト
(太陽熱集熱装置、太陽光発電装置および「エネファーム」が創出する熱や電力を
住戸間で融通することによる省エネルギー・CO2削減効果の検証などを行なう。
将来は、次世代燃料電池を活用した実証も行う予定。)
を開始したり、

エネルギー消費がほぼ0になるという自社ビルを公開している。
冷暖房用に熱出力100KWの太陽熱集熱器を設置したほか、
最大出力21.5KWの太陽光発電装置を取り付けているのだ。

また、今朝の日経春秋には、新潟の新津石油が取り上げられていた。
明治から大正時代、新津油田は日本一の産油量を誇っていた。
その後、企業合併を重ね現在の昭和シェルとなっている。
そんな企業も太陽電池の生産を石油と並ぶ柱にしようと、
閉鎖した新潟製油所跡地で太陽光発電所を建設し稼動し始めている。

石油元売最大手のJX日鉱日石エネルギーでは、
ゼネコンでのマンション用戸別太陽光発電システムの採用が伝えられる。

企業も様々努力している。
持続可能な社会に向けて、一人ひとりが意識することが大切なのは間違いない...。

食糧需要7割増?

2010-08-22 | 地政学的備忘録
今朝の日経に、ロシア禁輸に関連して、国連食糧農業機関のデータを記載していた。
世界人口が2050年には現在の68億から91億に増え、今より70%の食料増産が必要とするものだ。
新興国・発展途上国の食生活が豊かになり、食肉生産も現在の2倍近くになるとの予測だ。

少子高齢化で人口減の日本だが、世界人口はどんどん膨れ上がる。
食料供給が世界規模の要請とあったが、食料自給率40%の日本、どんな施策が打てるのか?

原油と同じように今回の小麦価格も危惧する所だ。
資源を持たない日本は、原油価格の調整どころか、言いなりで購入するしかすべは無い。
また、日本は小麦の9割以上を輸入に頼っているのだ。

「ニッポンの農力」は、安全安心にこだわった栽培や品種改良技術を用い、確かに食料増産に貢献できるのかもしれないが、それは国内市場の安定供給・適正価格を視野に入れたものでなくては意味がない。

食料危機を目前に日本はどうあるべきなのだろうか...?

価格支配力:資源メジャー

2010-04-24 | 地政学的備忘録
今朝の日経新聞に、鉄鋼原料で3割の世界シェアを握る資源メジャーの記事が載っていた。
ちなみに、ブラジルのヴァーレ・英豪のリオティント・豪英ビリトンの3社が資源メジャーと言われている。

20年以上鉄鋼石と鉄鋼のチャンピョン企業として鉄鋼石価格を決めてきたヴァーレと新日鉄。
いきなりヴァーレが変貌した。
日本向け鉄鋼石価格を2009年度比98%の値上を通告してきたのだ。
世界経済の成長には鋼鉄価格の安定が不可欠という理念が両者とも共有しており、価格の安定は互いにメリットをもたらすのもであった。
しかしここにきて両者の均衡が崩れたのだ。
そう、中国など新興国の「爆食」により、鉄鋼石が売手市場に変わってしまったのだ。

今後、鉄鋼石は09年度の5倍以上の価格をつけると予想する企業もある。
さすがに中国も今後の情勢を鑑み政府が介入してくる事態だ。
資源メジャーの大幅値上や寡占に関して、中国も警戒感を強めているようだ。

しかし、資源のない国、日本。
原油にしても鉄鋼石にしても、爆食する新興国と価格支配力を増すメジャーとの関係はそう簡単には崩せようにない。
国内で小競り合いをやっている時ではないのは確かだ...。

原油価格の高騰

2010-03-22 | 地政学的備忘録
今、原油価格もジワジワと上昇傾向にある。
3月に入りWTI原油価格も80ドル/バレルを超える日々が続く。

先日TVで池上彰が「なぜ原油価格は日々変動するのか」というテーマで解説していたが、
なかなか興味深かった。
テキサスでの原油産出やマーカンタイル取引所などの現地ロケをはじめ、池上彰の解説は分かりやすい。
そう言えば、彼の著書「大衝突」も、世界情勢を様々な切り口から捉え、我々の目線で解説していたのを記憶している。

さて、高騰の背景には、原油先物市場への投機マネーの流入やBRICSでの石油需要の拡大などが大きく影響しているのだ。
でも、資源のない国、日本、原油価格は今後いったいどうなってしまうのか?

オバマ政権では、実需を伴わない原油価格の異常高騰に関して、先物市場介入について示唆しているがどうなることやら。
メジャーとつながりのあったブッシュ政権より遥かに期待する所だが、1昨年前の147ドル/バレル、この数字も気になる所だ。

原油価格が上昇しても、元売やSSは決して利益が出ないという実態。
仕入価格が上昇しても市場に転化できないのだ。
今や原油価格が上昇して喜んでいるのは、産油国と先物市場ぐらいだろう。
しかし、原油価格の異常な高騰は、脱化石燃料を急加速させるので、産油国にとっては程々が良いのだろう。

この4月、新日本石油と新日鉱ホールディングスが経営統合し、JXホールデイングスが設立される。
経営統合による製油所の統廃合などを行い経営環境の改善を図るようだが、いずれにしても日本経済全体にとってメリットが出るものであって欲しい...。

欲望に傷つけられる地球

2009-12-31 | 地政学的備忘録
人間の欲望に地球は傷つけられている。
そんなメッセージが今朝TVから飛び込んできた。

一人ひとりの生き方。
飢餓・戦争...人間の欲望に歯止めをかけなければ地球は滅びる。
今の生活を少し前の生活に戻さなければと、倉本聡は言っていた。

地球温暖化防止のためのCo2削減も単なるお題目になりかねない。
エネルギー資源を求める各国の熾烈な闘い。
資源確保のためには手段を選ばない某国。
世界平和と謳いつつも、兵器輸出のための方策をあれやこれやと思案する国々。

人々の生活水準をどのようにバランスを持たせるか、確かに課題は大きい。
当然ながら、それぞれの国々の諸事情、立場などにより言い分は様々だ。

だから、まずは一人ひとりの生き方が重要なのだという。
「地球は子孫から借りている」そんなメッセージが印象に残った...。

原油高とスローライフ

2008-07-05 | 地政学的備忘録
休日の朝、増尾好秋のアルバム「Good Morning」をBGMに新聞紙面を広げる。
1979年録音だが1990年にCD化されたものだ。
懐かしさと新鮮さが交錯し、非常に心地よい。

新聞のトップには、原油高・資源高騰の大見出しが連日のように賑わす。
それを追うように、食品偽装問題が次から次へと品を買え出てくる。
いったいどうなっているのか。
洞爺湖サミット直前の日本の現状...。
問題山積の中、地球環境だけでなく今の現状にも目を向けてもらいたいと言うのが国民の本音だろう。
環境問題も原油高騰も食品偽装も、結局は己の利益を重視するが故の結果だ。

あまりにも豊かになり過ぎた。
豊かな生活の中で、さらに欲求はエスカレートしていく。
物質、サービス、スピード、ありとあらゆるものの快適性・優越性を人々は求める。
求め続けることで、人々は豊かな生活を実感しているのかもしれない。
それはある意味、人間としての当然の性なのかもしれない。
いつの間にか、自分の幸せを図る尺度は、周りの環境と比較しないと分からなくなっているのかも知れない。

しかし、そんな時代の中でも自然回帰を望む人たちもいる。
本気で環境を考え、自らの行動も環境保全をベースに生活している人たちも大勢いる。

自然と触れ合い、自然を取り込み、スローな感覚を満喫する。
自然の中で、喜怒哀楽がある。

そんな生活、大切にして行きたい...。





原油100ドル

2008-01-05 | 地政学的備忘録
今朝の朝日新聞や日経新聞の社説では、ニューヨーク市場で原油先物が1バレル100ドルを突破したことに伴う要因やその影響を取り上げていた。

原油需給そのものが逼迫しているわけではないため、原油価格は再び大きく下がるという説もあるが楽観視はできないとしている。
資源囲い込みに向かうロシアや、中国・インドでの急成長がエネルギー需要の拡大をもたらす。
超原油高の時代は今後も続くと見たほうが良いとしている。

原油高騰の裏にあるサブプライムショック。
金融不安を封じ込める施策と共に、原油高に耐える体力が必要だ。
日本は、原子力や天然ガスなどへエネルギーの多様化を進めた結果、原油が一次エネルギーに占める比率は石油危機前の8割弱から5割弱まで下がったのだ。
しかし、原油高や穀物の高騰はまさに家計を圧迫しはじめている。
また、地球温暖化の問題も当然ながら残されているのだ。

持続維持可能な社会を作り出すためにも、省エネルギー、新エネルギー型の経済に移行する必要があるのだ。

自然との共生の中で、まずは自分自身でできる事を着実に取り組んでいきたい...。