ブログ仙岩

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横田管長の新春トーク「初心忘れまじ」

2015-01-02 13:48:10 | エッセイ
初夢の今朝、臨済宗円覚寺派管長横田南嶺氏のトークを聞いた。

横田管長は、暖かい和歌山の近くに寺もない普通の家庭に育った。が、2才体験の記憶がありありと残っておるとか語っていた。中学で松原泰道との出会いで坐禅を知り、高校で中村住職との出会いで、大学まで自筆の手紙を頂いたという。それでこの道に進むことになり、45歳で寒い鎌倉の寺の管長になった。

日曜説教では、静かに目を閉じて合掌、今生きていることに感謝、他の支えに感謝、こうして巡り合える縁に感謝し、ゆっくり眼を開ける。この時、腰を据え、背筋を伸ばし、丹田に力を入れ、ゆっくり呼吸し瞑想するとだんだん気が下に落ちて頭が空になってくる。

また、気仙沼地福寺片山住職は一瞬で何もかも失った。寺も檀家の信者も失った。円覚寺の若い坊さんも色紙に書いて支援に赴いたが、住職は最後にすべて失っても、皆さまから真心を一杯頂いたと言ったことが忘れられないと。

怒涛の海を飛んでいく鳥のように 混沌の世を人は生きねばならぬ 鳥は暗黒を突破すれば光明の島に着けることを本能として身についている 人も一寸先は闇でなく光であることを知り

新年の命題は 鳥は飛ぶ 花咲く 人は信じて生きねばならぬ・・・と。