ブログ仙岩

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四倉北辰妙見尊だるま市

2015-01-09 10:34:45 | エッセイ
各地で8日市が繰り広げられている中で、四倉に北辰妙見尊を祀る妙見堂がある。北洋漁業が盛んなころには、妙見堂山道の両側に沢山のだるまのお店が並んでいたが、今年も3軒のだるま市がお昼過ぎまで開かれた。

妙見堂には妙見菩薩が祀られており、妙見尊星王、北辰妙見菩薩のことでもある。インド由来のものと異なり、中国の星宿思想から北極星を神格化したものである。

平安時代に信奉され、奥州征伐で軍功のあった千葉氏が赴任し信仰、相馬へ赴任した折に四倉の地に菩薩を置いていった鎌倉時代のものが引き続きの信仰となったもの。北極星の動かない安定の信仰、護国鎮守、除災安定、大漁祈願、家内安全などの護り神として信仰し、如来、菩薩、明王、天の護法神の中で4番目にあり、大黒天や毘沙門天、弁財天と同じ天部にある。一番低いから民に信仰されたようだ。

こんなことから、北辰妙見尊前でだるまを買い、家内安全、身体堅固、大漁祈願、商売繁盛の願いをし1年間の無事をお願いしていると思われる。