天蓋山の麓にある山之村キャンプ場は、私の好きな場所の一つで、奥飛騨(富山県側から言えば口飛騨でしょうか?)方面へ遊びに行くときは必ず立ち寄ります。この日も、山之村に寄り道をしました。
渓流近くの林からさかんにエゾハルゼミの「ミョーキン・ミョーキン・ケケケケ…」と聞こえる鳴き声がしますが、いくら探しても声の主は見つかりません。キャンプ場の中を散策していると、日当たりのよい林の下草の上に、ヒメクロサナエの交尾個体がとまっていました。ヒメクロサナエは「おもに山間の森林に囲まれた渓流に生息し、…交尾は近くの植物などに静止して行う」(『日本産トンボ幼虫・成虫検索図説』)とあります。
サナエトンボの仲間も似た種が多く同定が苦手です。苦手なものは敬遠してしまうので、ますます苦手になります。今回も、富山市科学博物館のNさんに同定のアドバイスをいただきました。
《下草の上で交尾するヒメクロサナエ 2016/06/05》
《下草の上で交尾するヒメクロサナエ 2016/06/05》