自転車で散歩するとき、いちばん最初に立ち寄る場所は、大きめの用水の縁(50mほどの距離)で、私の自然観察ポイントの一つでした。この用水の縁が最近きれいに除草され、ヤマグワやネムノキなども切り倒されてしまいました(梅雨時を前に、ここだけでなく、いろいろな所でこのような除草が行われていました)。
気を取り直して、何かいないかと目を凝らしていると、丈の低い草原にちらちら飛ぶ黒っぽい小さなチョウがいました。夏型のベニシジミです。夏型といっても、ベニシジミは発生を年に4~6回繰り返すので、春型と夏型との違いは連続的だそうです。
参考までに、『原色蝶類生態図鑑(Ⅲ)』には次のように説明されていました。「低温期に羽化する個体(通常「春型」と呼ばれる)は、翅表の橙赤色斑がよく発達する。これに対して、高温期に羽化する個体(夏型)は、翅表の橙赤色斑が少なく、黒褐色となる。この両型は連続的で、…」
《下刈りされた丈の低い草原に飛んでいたベニシジミ(夏型)2022/07/03》
《ベニシジミの夏型(翅表の橙赤色斑が少ない)2022/07/03》
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