やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

アトジロエダシャク(寺家公園/富山市[大沢野町]寺家)

2022-04-04 05:04:06 | 昆虫類

公園の駐車場にある公衆便所の窓に、灰色で頭部などが毛深い蛾がとまっていました。(私にとっては)これといった目立った特徴がない蛾なので、いつものように、日本の蛾(約6,000種)の絵合わせによる似たもの探しの始まりです。『日本の昆虫1400②』、『蛾の生態標本図鑑』、最後に『ウェブサイト「みんなで作る日本産蛾類図鑑V2」(10,000枚以上ある全成虫縮小画像一覧)を何度か見直して、シャクガ科エダシャク亜科のアトジロエダシャクが似ていることで自分を納得させました。

(高校時代、昆虫はもちろん植物にも詳しかった友だちにその秘訣を尋ねると、ひと言「図鑑(みちろん保育社の原色図鑑)を枕に寝てる」でした。当時の私には、当然今の私にもそのようなガッツはありません。)

その後、ウェブサイトなどで、確認です。発生時期、生育場所、幼虫の食樹その他の情報、…。

アトジロエダシャクについて、いつも参考にしているウェブサイト『北茨城周辺の生き物』では、「アトジロエダシャク 垂直尾翼を持つ蛾:その訳は如何に」と題して、次のように紹介してありました。
  「春早くから見られる普通の蛾です。食餌植物が多いので普通に見られるのでしょう。早春に羽化するので防寒用に毛深い翅を持っていると思われます。…
   明るい場所で見ると鱗粉が金色に輝き奇麗です。しかし,暗い場所では黒っぽく写ってしまい…奇麗な感じはしません。
   …気が付きませんでしたが、何と飛行機の垂直尾翼のような物…が付いているのを今年発見しました。
   これは何だろう。何かの間違いではと思いもう1枚…斜め上から写しました。間違いなく垂直に立っている物が写っています。ネットで調べたら存在に気づいている方は多くはありませんでしたが、取り上げているサイトがあり確信しました。
   それは後翅後角に付いているそうですが、…。」

最初に見かけた日(2022/03/29)の写真では、この「垂直尾翼」はよく確認できませんでしたが、その後2022/04/02に写した写真を見ると、(偶然にも)後翅後角に垂直尾翼のような物がありました。


《公衆便所の窓にとまっていたアトジロエダシャク 2022/03/29》


《公衆便所の窓にとまっていたアトジロエダシャク 2022/03/29》


《後翅後角に垂直尾翼のような物が見えるアトジロエダシャク 2022/04/02》

※ 先日(2020/03/26)、NHKテレビのBSプレミアムで、「カールさんとティーナさんの古民家村だよりー新潟の“奇跡の集落″の暮らしを描く、映像の歳時記ー」の最新版、「2022冬」が放送されることを知り、録画予約するとともに生の放送も楽しみました。いつものことながら、心が癒される内容です。
  この番組は、NHKによると、「新潟の限界集落の空き家を次々に美しくよみがえらせてきた、ドイツ人建築デザイナーのカール・ベンクスさんと、料理やガーデニングが得意なアルゼンチン人の妻ティーナさん。 集落にはカールさんの古民家にひかれて移住してくる人が増え、昔ながらの住民との交流も深まっている。「ここは世界一美しい場所」「ぜいたくではないけれど、この暮らしこそが真のぜいたく」と語るカールさんとティーナさん。和と洋、古いものと新しいものが心地よく共存する古民家での二人の暮らしを中心に、豊かな自然の中でゆるやかにつながりながら生きる人々を描く、映像の歳時記。」です。
  録画しておいたので、また何度も見直ししそうです。

《NHKBSpより》

《NHKBSpより》

 このとき、たまたま図書館からカール・ベンクス著「古民家の四季」を借りてきて読んでいるところでした。本は原則買わないのですが、本体価格1,600円と手ごろ、カールさんに少しですが協力する意味で1冊買おうと思いました。AMAZONで調べると、絶版なのか、中古品で¥30,800で出品されていました。あまりの値段で、しかもカールさんに印税が入らない中古品。もちろん、そこまでしては買いません。再販されてもいいのじゃないかと思います。


《カール・ベンクス著「古民家の四季」》


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