ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

“滋養強壮” 目的が仇になり?

2018-06-29 05:56:10 | 自分史
 今更ながら、アルコール依存症(アル症)がどんなプロセスを辿って進行するのか復習してみます。因みに、依存症との境界線は精神依存までと言われています。

【アル症の進行プロセス】
  習慣飲酒 ⇒精神依存 ⇒身体依存 ⇒連続飲酒発作

 習慣飲酒とは、日常的に酒を飲むようになった状態のことで、酒に強くなって(耐性の形成)酒量が増加します。精神依存とは、酒がないと物足りなく感じるとか、緊張をほぐすのに酒を必要とする状態のことで、酒量が増え、ほろ酔い程度では飲んだ気がしなくなります。酒呑みならほとんどの人に当てはまることと思います。

 先日のAAのミーティングでは、“なぜ酒に囚われたのか” がテーマでした。仕事上のストレスでイライラした神経を宥めるためとか、トントン拍子で昇進する先輩社員に嫉妬してとか、決まってマイナス感情を紛らわすためだったからと考えるのが私のいつもの定番です。ところが珍しいことに、そのとき考えたのは上記の進行プロセスにある習慣化のことでした。

 初めての酒なら、一回の飲酒だけで酒の虜になるわけがないのです。最初の一口は、舌や喉へのピリピリした刺激が強く、それがビールならその苦さに閉口するのが普通で、二度と口にすまいと心するものです。だから、酒に囚われるまでには相当長い期間にわたる習慣化があったハズなのです。そこで思い出したのが薬用養○酒でした。

 虚弱体質だったこともあり、私は小学校の中学年ころから薬用養○酒を常用するようになりました。滋養強壮によいからと親が人に勧められ、結構高価なのに無理して私のために買ってくれたものです。元々酒に強い体質の私には何の不快感もなく、就寝前の一杯が1~2年ぐらい続いたでしょうか。それを見た周りの大人たちは、将来辛い洋酒を好むようになるだろうと言っていました。

 薬用養○酒の度数はワインと同じくらいの14度です。大人が1回に飲む分量は20mL、恐らく私はその半量の10mLを常用していたと思います。そんな量を1~2年も続けていたのですから、小学生のうちに習慣化が立派に成立していたのだと思います。

 だから酔いは心地よいものだという刷り込みがあり、本格的な飲酒に対して何ら抵抗感がなかったのです。このお陰で立派な大酒飲みになれました。

 もうひとつ習慣化を挙げるとすれば毎晩の晩酌でしょうか。TVドラマやCMの影響だと思いますが、暮らし向きの良い家庭なら晩酌は当たり前という刷り込みがあったようなのです。要は虚栄心を満たすための見栄なのですが、たとえ外で飲んで帰って来ても飲み直しの晩酌が欠かせなくなって行きました。

 こうして習慣化から精神依存が成立し、さらに酒量が増えて身体依存となり、家庭内不和から別居という定番コースを辿ったわけです。挙げ句の果てが連続飲酒発作で危うく死にかけるところまで行きました。

 想えば、すべての根源は小学生時代の薬用養○酒にあった? いくら何でもこれはお門違いの言いがかりですが、小さい頃の飲酒はたとえ『滋養強壮』が目的でもお勧めできません。こんなこと当たり前ですよね。


次の記事も是非ご参照ください。
アルコール依存症の進行プロセス』(2016.3.04投稿)
私の底着き体験・断酒の原点』(2014.9.08投稿)



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コメント (3)
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