ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

“やって後悔する方がよい”

2020-07-24 06:22:54 | 雑感
 子どもの頃、誰でも同じと思うのですが、私も歯医者が怖くて嫌いでした。特に、虫歯の治療に使う電気ドリル(?)が恐怖の的でした。

 その当時の電気ドリル、今よりもずっと回転速度が遅かったようで、しょっちゅう神経に触ってはその都度痛さに飛び上がっていました。以来、キュイーンと音がし始めた途端にビクビクし、歯から骨に伝わってくる振動音に身体を思いっきり硬く強ばらしていたものです。

 そんな苦い経験があったため、たとえ前歯であっても、少しぐらいの虫歯なら治療を先延ばしにしていました。穴が大きく開いたと気づいたときには既に遅く、隣り合った歯も完璧な虫歯になっていました。

 当時、前歯に保険が利くのは銀冠だけで、高校生のときには上の前歯4本が銀冠に。奥歯もほとんどが銀冠を被せた状態でした。

 後になって気づいたことですが、虫歯のせいか処置のせいか、どうやら歯の噛み合わせの悪さが祟ったようです。

 その後も忙しさにかまけて歯の治療を怠っていました。結婚後にやっと、保険外の差し歯に取り替えたのですが、上下10本の前歯に80万以上かかったように記憶しています。

 虫歯がまだ初期だった頃に治療していたらと悔やんでも後の祭り、まさしく “後悔先に立たず” でした。

 先日散歩の途中で、小学6年の娘を持つ母親にバッタリ出会いました。何でも娘さん、歯科検診で前歯の矯正を勧められたそうなのです。

 調べてみたら、歯列矯正は保険の適応外、前後2期にわけた矯正には100万程度かかるとか。
「受けさせたいのは山々なんだけど、治療費が高くってね。母子家庭だから、どうしても二の足を踏むのよねぇ」と嘆いていました。

 前歯ではエライ目に遭っている私だけに、こう言ってエラソウに母親を励ましてみました。
「歯列矯正には今がギリギリの時期なのでは? “やらないで後悔するより、やって後悔する方がよい” ですよ。」

 何を隠そうこの言葉、NHK朝の連ドラ “エール” からの受け売りです。音の父親が存命中、事あるごとに娘の音に言い聞かせていた励ましの言葉です。

「そうね、またお爺ちゃんに泣きつくしかないかなぁ?!」と、苦笑いしていた母親でした。

 泣きつかれる方のお爺様も大変でしょうが、一粒種の孫娘のこと、前歯は一生の大事と弁えて、きっと願いを叶えてくれることでしょう。ほぼ同年代の私にはそれがよくわかります。



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