再燃した食道がんに対する放射線治療も半分の日程が過ぎました。
前回に引き続き、今回も放射線治療に伴う副作用について触れてみます。
先ず放射線性食道炎について。
放射線科医 H 先生の巧みな問診で明らかになった副作用ですが、どうやら補足説明が必要なようです。ことの顛末はこうです。
食べた物を飲み込む際、喉元での抵抗感あるいは狭窄感が次第に強くなって来たので、2回目の診察時に H 先生にその旨相談してみました。
「食べた物が喉元を通るとき、飲み込みづらいって言うんですか、
喉につっかえる感じの抵抗感があるんですが、・・・。」
「それこそ食道炎の症状。場所がご近所同士だから喉に感じるの!
・・・それよりもネ、血小板数が減り続けているんです、着々と。
ですから、来週も血液検査をしましょうネ?!
それと、放射線性肺炎の可能性も考えて、念のためX線検査もネ。」
“食べ物が食道を通っていく感覚”が即ち食道炎の症状。H 先生の誘導尋問通りに、そう思い込んでいた私です。
ですから、喉越しに強い違和感があったとしてもそれは別物だと考えていたのですが、喉越しの違和感も食道炎の症状だそうです。これが補足説明の一つめです。
その件よりも遙かに重く感じたのはH 先生の後半の言葉、血小板数の減少の方でした。
以下に、放射線治療開始前から開始後にかけての血小板数の経時的推移を示します。
治療開始1カ月前16 . 8万→治療12日目14 . 5万→治療19日目13 . 0万
(血小板数基準値:15 . 8 ~34 . 8 [104/uL]、下線部:異常値)
確かに、たった2、3週の間に血小板数は着々と減りつつあります。もしも、10万(7万?)を切るようなことになったら出血傾向がハッキリ出始め、紫斑などが現われないとも限りません。
やはり、放射線治療の副作用も半端ではないのです。しかも、血小板減少症への対抗策といったら血小板輸血しか手段がないそうで、さすがにこれにはビビりました。
抗がん剤治療にせよ放射線治療にせよ、“がん” との闘いはかくも命懸けなのです。
ところで以前、抜歯がきっかけで起こる放射線性顎骨壊死について触れました。こちらの方も補足・訂正があります。
この件についてその後、放射線科医の H 先生に確かめてみたのですが、食道がんに対する放射線治療で顎骨壊死を起こすことなどあり得ないとのこと。心配に及ばないそうです。
もっとも、直接照射もあり得る頭頸部がんの場合なら十分起こり得る副作用だそうで、やはり油断は禁物です。以上、ご参考までに。
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