1週間前に投稿した記事でアビガンについて私見を述べてみましたが、大幅に訂正が必要になりました。今回は、その訂正記事です。
4月7日に出された緊急事態宣言。このときの会見で安倍首相が抗インフルエンザ薬アビガンについても言及していました。
「・・・患者が希望すれば使用も可能・・・」と言ったように聞こえたのですが、迂闊にもその前後を聞き逃していました。ネットで調べてみたら、“M&A Online” の記事にこうありました。
「・・・アビガンについて120例を超える投与が行われ、症状改善に効果があったとしたうえで、本人の希望や病院の倫理委員会の了承があればアビガンを使えるようにし、その際には治験でなく観察研究という形で使ってほしい・・・」
どうやら、効能外の新型コロナにアビガンを使用する場合には2つの条件があり、これらをクリアさえすれば治験でなくとも使用できるようなのです。
2つの条件とは、本人の希望と病院の倫理委員会の了承(承認では?)の2つ。病院によっては、予め倫理委員会の了承を得るのに時間がかかるところもあるでしょう。
ところで首相会見の中に、観察研究という耳慣れない言葉があり、私にとっても初耳でした。
これもネットで調べてみると、臨床研究は介入研究と観察研究に大別されるのだそうです。
予め対象患者と実施方法(投与量・投与期間、検査項目・検査時期、評価方法など)を定めて行うものが介入研究。それ以外の、個々の患者に新しい治療法を試みる症例報告などは観察研究と言うそうです。
首相会見であった観察研究とは、いわゆる症例報告のことを意味しているようです。これは、医者の自由裁量という点で治験とはまったく異なります。
治験は介入研究の一つであり、GCPという法律を遵守して、かつ、予め定められた方法論に従って厳密に実施されるものだからです。
どうやら治験以外でもアビガンによる治療が受けられるようで、死亡者数が格段に抑えられると期待できます。アビガンは、妊婦または妊娠している可能性のある婦人に使用禁忌とは言え、これは朗報ではないでしょうか。
それでも、一般の病院や診療所でアビガンが使えるようになるのは最短でも2年余り後のはず。今のところ、アビガンが使えるのは新型コロナの隔離先に指定されている病院で、しかも院内に倫理委員会のある病院だけです。
隔離先に指定されている病院はいずれも大病院ですから、院内に倫理委員会があるはずです。不運にも新型コロナに感染したときは是非、“アビガン希望” と申し出るようお勧めします。
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