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生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

絵画における再現、表現、座標づけ(草案)

2010年03月28日 23時23分39秒 | 美術/絵画
2010年3月28日-3
絵画における再現、表現、座標づけ(草案)

再現から表現へ
 絵具配列によって、(他所に実在する、あるいは過去に存在した、あるいは架空の)人物を表わす、代理させる。
 形態(から受ける作用または機能)を借りて、あるいは(ほとんど)借りずに、色彩美を存在させる。
 色彩(から受ける作用または機能)を借りて、あるいは(ほとんど)借りずに、形態美を存在させる。
 両方を同時に存在させる。さらには、現実との関係も表わす。ただし、解読装置の開発も関与する。
 
 鑑賞者が想像した人物といった、仮象にとらわれる。そのような仮象に関心が行くと、絵具(広義。金属片を配置してもよい。それは形態と色彩をもっているはず。)の機能のほうに、興味が行かなくなる。たとえば、フェルメールの作品で青が使われているのは、その形態は衣服を示すために、そして色は『衣服の色』を示すために使われている。そのような文脈を無くせば、絵具の色は、純粋な輝きを引き出せることができるだろう。

 人物の存在感やその性質(清楚な感じを与える)にもとづいての絵画表現。

 図柄強調と肌理強調。
 具体物の姿(の再現=仮象)からくる印象などによる感動(の内容や程度)は、鑑賞者の現実体験に依存する。

座標づけ
      絵画、モノタイプ  (モノタイプ以外の)版画、digital画像、写真
 複製可能数が、     1<ーーーーーーーーーー>複数
  絵画の複製機ができれば、区分はなくなる。

       具象絵画  ー幻想絵画ー心象絵画ー (純粋)抽象絵画
 模様が、  具象的<ーーーーーーー組み合わせーーーーーー>抽象的
  具象物が描かれているかどうかは、鑑賞者の同定能力やみなし方に依存する。
  心象絵画を、感情的と理知的に分けることができる。世界の本質(最も抽象的)を表現するのが(一つの)極北的。

       美術品     〔オブジェ〕    工芸品
 目的が、  <ーーー純粋美追求的ー組み合わせーー>生活実用的
  目的不明の場合は、美術品か工芸品かは不明。製作者の言ったもん勝ち。

 再現性の種類と程度
  指示referenceと意味meaning
   絵具配列の或る単位によって、「現実」世界の存在物を指し示す(~とみなさせるように機能させる)。空気は、単位性あるいは塊性が少ない。
   存在物の意味を、表現として与える

 表現性の種類と程度

類似性と定義

2010年03月28日 00時29分18秒 | 生命生物生活哲学
2010年3月28日-2
類似性と定義

 定義と類似性とは、直接的関係は無い。
 ゲームと呼ぶこととは、(遊びごとではない)勝負ごとや、(勝負ごとではない)遊びごとの両方を含むものとしよう。すると、ゲームの定義は、勝負ごとまたは遊びごとである。排他的選言で結ばれたものは定義ではない、ということはない。定義とは言葉で行なうものである。共通性質も言葉で表現される。一つの述語で表現されることは、われわれが世界を言葉で分節してきた経緯によっている。述語の取り方は、実は複合的かもしれない。ほっそりとしているとは、二次元ないし三次元測定の比率である。→渡辺慧の醜いアヒルの子の定理。→Nelson Goodmanのグルー。

 本質は、科学や哲学が可能であるための要請である。恒常性。この世界では、この世界に有効な理論を探求する。

絵画の空間的次元と素材成分(構成)

2010年03月28日 00時28分26秒 | 美術/絵画
2010年3月28日-1
絵画の空間的次元と素材成分(構成)

 1. 漆喰といった壁画を動かすのは困難である。(それゆえ盗難も困難)
 2. カンヴァス、そして張りカンヴァスは、ふつうは壁よりも軽い独立物なので、移動に便利である。
 3. 木枠を支持物とし、布を面とすれば、平らなあるいはでこぼこの面ないし立体的表面(たとえば球状)の絵画が製作できる。
  平面的絵画ないし立体的絵画。空間的次元を測定すればよい。
 4. たとえば透明アクリル板3枚に、絵具を接着し、間隔をあけて、あるいは重ねて配置する。これも絵画である。
 5. 肉眼では通常、光を透過しない物体の内部を見ることはできない。そこで、かなり透明な物体内部に絵具を配置するとか、ガラス絵を何枚か重ねた物を、見ることができる。要は、絵画は一方向から並行的に見ているわけではないから、見る方向を拡張して、絵画概念を拡張する。
 6. 素材についても拡張することができる。
 7. 日本画という言い方は、日本人が作るという意味での日本絵画Japanese paintingとまぎらわしい。そこで、膠と岩絵具を使う場合を、膠彩画と呼ぶことにしよう。しかし、現実に日本画と言われる作品でも墨や水干絵具だけでなくジェッソも使うし、新岩絵具や合成岩絵具が使われる。岩絵具も輸入がほとんどで、つまり原料の産地はほとんど日本ではない。使用材料で定義するのは客観的だという利点があるが、厳密に言えば混合法mixed mediaも多い。
  公募美術団体においても、水彩・油彩・アクリルの区別はせずに、平面部門とする場合がある。必要なら、成分割合を体積か重量で表わすほかない。〔筋が逸脱〕