生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

福島原発事故115:プルトニウムやウランが大気中に飛散

2011年05月03日 23時47分10秒 | 生命生物生活哲学
2011年5月3日-8
福島原発事故115:プルトニウムやウランが大気中に飛散

 「中鬼と大鬼のふたりごと」
http://onihutari.blog60.fc2.com/
というブログによれば、

  「米国でプルトニウム・ウランが検出される:過去20年間で最大値!プルトニウム239やウラン238が大幅上昇
   〔略〕
   米国環境保護局(EPA)のRadNetのデータベースを詳細に調べてみたところ、3月下旬から4月初旬にかけて行われたグアム・ハワイや米国西海岸での計測において、異常な濃度のプルトニウム・ウランが検出されていたことが分かった。これにより福島第一原発から最も毒性の強いプルトニウムやウランが大気中に飛散していることが裏付けられた(当然海中にも放出されていることになる)。この事実に日本の政府・マスコミ・東電・御用学者はだんまりを決め込んでいるが(米国政府もアクセスの多い一般向けのページにはごく一部の放射性物質の情報しか掲載していない)、すでに海外の専門家の間やネットでは隠しきれない事実になりつつある。
   〔略〕〔図と表あり〕
   1991年から2011年2月までの20年間の平均濃度に比べて、3月11日以降、カリフォルニアではプルトニウム239が18倍に、アラスカではウラン 238が17倍に、ハワイではウラン234が30倍・ウラン238が50倍に増大し、グアムではプルトニウム239とウラン234・235・238が観測史上初めて検出された。半減期は、プルトニウム239が2.4万年、ウラン234は24万年、ウラン235は7億年、ウラン238は44.7億年であり、いずれも気が遠くなるほどの時間放射能を出し続ける。プルトニウムもウランも強烈なアルファ線を出す極めて毒性の強い放射性物質だ。」
http://onihutari.blog60.fc2.com/blog-entry-44.html

とある。


福島原発事故114:科学ジャーナリズム

2011年05月03日 11時25分38秒 | 生命生物生活哲学
2011年5月3日-2
福島原発事故114:科学ジャーナリズム


 『科学者ってなんだ?』という本がある。帯には、「実は100人に一人が科学者なんです!!(※労働力人口換算)」とある。
 そして第9章は、村松秀「科学ジャーナリズムの世界」となっている。(なお、この章の末尾の156頁には、「[村松 秀]」と執筆者名らしく挙げてあるが、189頁の執筆者紹介では、村松秀氏は「〔第9,10章〕」と、元村有希子氏は「〔第8,9章〕」となっている。この記載が、執筆担当章の表記だとすると、第9章の執筆者名は、「村松秀・元村有希子」であるのかもしれない。なお、第10章「研究者倫理」末尾の173頁には「[梶 雅範]」とだけある。)

 その144頁の図9-5に、科学報道の目的として、次の7項目を挙げている。

  ただし、番号をつけ、英語の試訳を〔〕内に示し、「;」を「:」に改変し、「。」を加えた。
  「
  1. Inform〔報知〕:科学技術の世界で何が起きているのかを正しく知らせる。
  2. Entertain〔饗応〕:生き生きとした手法で、科学の魅力を感じてもらう。
  3. Tax-payer consciousness〔納税者意識〕:税金で支えられる科学技術について知る権利に応える。
  4. Educate〔教育〕:科学技術についての知識は、よりよく生きるために不可欠。
  5. Cultivate〔養成〕:好奇心を刺激する。科学を楽しむ素養や文化をはぐくむ。
  6. Improve〔向上?、改善?〕:科学技術を無批判に受け入れたり、根拠なく嫌悪するのではなく、健やかな批判精神を養う。
  7. Encourage〔奨励〕:科学者に脚光を当てることで、科学を学ぶ意欲をかきたて、科学者になりたい子どもを増やす。」()

 さて、

  「24時間365日,ことが起きればできるだけ早く全容をつかみ,明快に事象を解説してみせることが求められる」(144頁)。

としている。そして、具体例として、2007年7月16日の新潟県中越沖地震(マグニチュード6.8)で、科学記者がどう動いたかを,毎日新聞紙面について解説している。7月17日朝刊(東京本社版)では、

  1面「柏崎原発で火災 微量の放射能含む水,海へ」
  3面「原発 鎮火に2時間」「国の指針不明確」

といった記事が掲載されたらしい。
 つづいて、この本の144頁では、

  「この地震では,東京電力柏崎刈羽原子力発電所の敷地内で火災が起き,微量の放射能を含む水が海へ流れ出た。その結果科学記者は,地震そのものと,原発の被害との両方を同時並行で取材することになった.
   この地域では2004年10月23日に新潟県中越地震が起きたばかりである.紙面では,「なぜこんなに頻繁に起きるのか」という地震学の視点からの解説記事が必須だったが,原発震災への備えの脆弱さを指摘する解説記事も同等の扱いで掲載した.」(村松 2007: 144)。

 と述べている。

 
 さて、田原総一郎氏は、

「【ロングインタビュー】田原総一朗が「震災報道」に見た既存メディアの問題点と可能性」
http://kenkoukeizai.seesaa.net/article/195780655.html

で、浮島さとし氏の、

  「浮島 それと、地震から4日目くらいですか、一斉にどこの局も番組編成を通常の形に戻し、バラエティー番組も始まりました。NHKも大河ドラマを始めて、気付いたら地震報道をしている地上波が一局もないという状態になりました。あの時は、建屋内部が冷却できずに温度が上がり続けていて、恐ろしく緊迫していたはずなのですが。」
http://kenkoukeizai.seesaa.net/article/195780655.html

の後で、マスメディアが大本営発表的になる理由として下記を挙げている。

  1. 無難だから
    (たとえば、「マスコミってのは、取材源に対して立場が弱い」)
  2. 経費の問題
 
。また、「新聞記者を一番ダメにしてるのはケータイですよ」と発言している。


 
[K]
梶雅範(編)・進藤典男・菅裕明・隅蔵康一・白楽ロックビル・平尾一郎・村松秀・元村有希子(著).2007.11.科学者ってなんだ?.vii+196pp.丸善.[y1,500] [B20071120]

[M]
村松秀.2007.11.科学ジャーナリズムの世界.梶雅範(編)『科学者ってなんだ?』: 134-156.


福島原発事故113:地球に原発はいらない

2011年05月03日 00時38分47秒 | 生命生物生活哲学
2011年5月3日-1
福島原発事故113:地球に原発はいらない

  「日本では「原発は怖いけど、エネルギー小国の日本では必要だ」「地球温暖化を考えたら原発もやむを得ない」と考えている人がまだ多くいます。しかしほんとうにそうなのでしょうか。原発に依存しないで、脱温暖化は可能である。そしてそのことを真剣に考え行動に移していくことが、新たな豊かな社会を築くことになるのではないでしょうか。」
http://www.kankyoshimin.org/modules/join/index.php?content_id=60

という趣旨の、

  「緊急セミナー:地球に原発はいらない 脱温暖化+脱原発は可能だ!~ドイツと日本の先進的な事例から~」
http://www.kankyoshimin.org/modules/join/index.php?content_id=60

が、2011年4月16日に京都で開かれたようである。

 2011年4月26日付け京都新聞の、そのセミナーについての記事によれば、

 ・原発を止めても停電することはない。
 ・脱温暖化と脱原発はどちらも大切。
 ・改革の方向として、発電と送電を分けること。
 ・たとえば日射遮蔽とか、住宅の省エネルギー性能をよくする。

などが主張されたらしい。