生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

常温核融合発電3

2011年05月06日 21時07分00秒 | 生命生物生活哲学
2011年5月6日-4
常温核融合発電3

 常温核融合で検索していて、「素人が知りたい常温核融合」
http://amateur-lenr.blogspot.com/2011/05/defkalion-green-technologies.html
という頁から知ったが、

 Defkalion Green Technologies S.A.
http://www.defkalion-energy.com/

の家頁(の表紙だけのようだ)が出現した。
 the Andrea Rossi Energy Catalyzer 関連だけを扱う法的存在者だと謳っている。

 関連用語を整理した網場所はないだろうか。
  nuclear fusion 核融合、原子核融合
  cold fusion 冷融合、常温核融合?、低温核融合?
  low energy nuclear reaction 常温核融合または低温核融合
  cold fusion phenomenon 常温核融合現象

  「Cold fusion is a theory in which some scientists claim that nuclear fusion happens in an electrolysis apparatus without the use of uranium and a nuclear reactor.」(The 16th cold fusion research conference)
http://engineerinme.co.in/updates/?p=488

と定義のようなものがある。「冷融合は、核融合はウラニウムと原子炉〔核反応炉〕無しで、電気分解装置において起きると何人かの科学者が主張する理論である。」

 常温核融合または冷融合関連書の目録作りをしよう。

[K]
小島英夫.2005.8.「常温核融合」を科学する:現象の実像と機構の解明.175pp.工学社.[手掛かりは水素化遷移金属に潜む未開拓の物性だった。 物理の基礎知識から、常温核融合の発見、常温核融合現象の事実、常温核融合現象の科学を詳しく解説する。常温核融合現象が新しい科学を探る手掛かりを与えていることがわかる。] [OUL429.56]

[N]
ニュートン1990年9月号.教育社.[9 なぞ深まる常温核融合]

[T]
高橋亮人.2008.5.常温核融合2008?凝集核融合のメカニズム.255pp.工学社.

トーブス,ガリー.(渡辺正訳 1993.12)常温核融合スキャンダル:迷走科学の顛末.624pp.朝日新聞社.[Bad Science] [「証拠など何ひとつなかった」のになぜ常温核融合の「世紀の記者会見」は行〔な〕われたのか。科学者、マスコミ、大学、政府が入り乱れたフィーバーの裏側を克明に取材し、根なし科学の運命を描いた衝撃のドキュメント] [OUL429.56]

綱淵輝幸.2004.6.207pp.最先端科学読本.工学社.[第2章は常温核融合で、30-37頁] [OUL504]


常温核融合発電装置2

2011年05月06日 11時08分42秒 | 生命生物生活哲学
2011年5月6日-3
常温核融合発電装置2

 「April 16, 2011 at 08:33:36」付けの、
http://www.opednews.com/articles/Cold-Fusion-Alternative-E-by-Timmie-Stockman-110416-752.html?show=votes
にある、Timmie Stockman氏による記事:
 「Cold Fusion: Alternative Energy Revolution」〔冷融合〔常温核融合〕:代替エネルギー革命〕
のロッシ氏の装置に関わる部分を訳してみた。次の通り。

  「もしRossiの冷融合装置が働けば、まさにエネルギー生産における革命にほかならない。理由はこうである。その装置は10キロワットの熱仕事率〔熱動力〕を生じることができるが、ニッケル粉と水素を燃料として使い、その一部しか消費しないと主張されている。加圧された水素気体〔水素ガス〕と他の公表されていない触媒を持つ反応装置に、ニッケル粉が置かれ、摂氏約500度にまで熱せられると、核反応が起こる。しかし、反応装置には高価な金属や放射性物質が置かれることはなく、装置を止めた後の区画〔小区画 cell〕には放射能は無い。だから、核廃棄物は無い! Rossiによれば、彼の装置は大変少量のニッケル粉を使用し、それは6か月の期間におよそ100グラムである。装置は、一日に約1グラム使う。もしこれが真実だと判明すれば〔わかれば〕、石炭や天然ガスといった化石燃料源から生産されるエネルギーよりも何倍も安い[many times cheaper]ものであろう。Rossiの動力装置は、操作は簡単で、たいした訓練も必要が無い。「あんた、ちょっとスイッチをパチンとつけてよ〔スイッチをひねってよ〕!」

Rossiによれば、彼の装置は(彼はモジュール〔=システム構成単位〕と言っている)、直列または並列につなぐことができ、温度または熱量を増やすことができる。ギリシャにおける彼の1メガワットの生産設備は、125のモジュールから成るだろう。ここに、最良の部分〔眼目〕がある。Rossiのエネルギー・モジュールは、まさにここアメリカ合州国、フロリダ州のマイアミで製造されようとしている。ギリシャで10月に設置した後、Rossiは注文を取り始めることを計画している。Andrea Rossiと彼の冷融合装置〔常温核融合装置〕の成功を祈ろう〔幸運を祈ろう〕。これはおそらくは、この国と世界中におけるわれわれのエネルギー問題への答えであり得るだろう。」〔試訳20110506〕。
http://www.opednews.com/articles/Cold-Fusion-Alternative-E-by-Timmie-Stockman-110416-752.html?show=votes

 「This could very well be the answer」のcould very wellをどう訳したら良いのか。「could very well beの訳」で網検索すると、
  「couldやmightで表す可能性はmayより低いものですが、その可能性をvery wellが少し引き上げるんでしょう。」
http://ayay515.blog111.fc2.com/blog-entry-27.html
というのがあった。可能性の話をしているだけなのか、皮肉も入っているのか。

 この記事のComment〔論評〕欄には、Timmie Stockman自身が、「それはサーカス・ショーだと呼ぶ人もいる」と書いている。

 なお、元記事の下のほうには、ロッシ氏の装置だという画像が載っている。
 今年2011年秋頃に物が生産されるということだろうか。この冷融合発電装置〔常温核融合発電装置〕の発明が本当だとして(いや、嘘なら、試験 testすれば反確証 disconfirmできるから、なおさら)、生産が邪魔されないことを祈る。

 なお、荒田固体核融合技術の家頁は、
http://www10.ocn.ne.jp/~solid_fu/


福島原発事故123:放射能汚染

2011年05月06日 09時05分10秒 | 生命生物生活哲学
2011年5月6日-2
福島原発事故123:放射能汚染

 「琉球新報 4月15日(金)9時55分配信」の記事らしいが、琉球新報の元記事の連結先にはすでに無かった。そこで、
http://c3plamo.slyip.com/blog/archives/2011/04/post_2038.html
から、「汚染「チェルノブイリ級」 矢ヶ崎琉大名誉教授、現地調査」を引用する。

  「3月25日に福島県入りし、1週間にわたって空気中や農地、水などの放射線量や放射能汚染のデータ収集を実施した。調査を終え、14日本紙の取材に応じた。矢ヶ崎氏は「現時点でチェルノブイリと同程度の状況にある。さらに深刻化する可能性がある」などと被害の大きさを語った。」

  「福島第1原発から半径20キロの外側で放射線量計測器を使って汚染度合いを調べた。
 その結果、「場所により1対10の差はあったが、福島県全域が汚染されていた」と汚染範囲の広さを指摘。A地点では空中の放射線量が通常0・02~0・03マイクロシーベルト毎時のところ、1・2マイクロシーベルト毎時を観測。わらが敷かれた田では4・8マイクロシーベルト毎時、わらを取り除いた地表は3・2マイクロシーベルト毎時だった。土を2センチ掘ると1・2マイクロシーベルト毎時まで下がった。
 矢ヶ崎氏は「地表から2センチ掘るだけで3分の2程度汚染を除去できるが、膨大な面積があり、農家だけでやるのは難しい」と汚染除去の厳しさを語った。
 その上で原子力発電そのものの危険性に触れ「今は放射能を安定させる技術がなく、封じ込めるしかない。そういう未熟な状態で原子力を使い始めたのがそもそも間違いだ」と話した。」
http://c3plamo.slyip.com/blog/archives/2011/04/post_2038.html




常温核融合発電装置

2011年05月06日 02時56分28秒 | 生命生物生活哲学
2011年5月6日-1
常温核融合発電装置

 The American Institute of Physicsの頁で、「cold fusion」で検索すると、

  You were searching for : (cold fusion) RSSWhat is RSS?
  You found 198 out of 2141115

と出てきて、最近の三つは、

 1. Cold fusion and reproducibility
Fred McGalliard, Scott R. Chubb, and Bernard J. Feldman
Phys. Today 63, November, 11 (2010) FREE Full Text: [ Read Online (HTML) Download PDF (124 kB) ]
 2. High-Density Polyethylene Piping Butt-Fusion Joint Examination Using Ultrasonic Phased Array
Caleb Frederick, Allen Porter, and David Zimmerman
J. Pressure Vessel Technol. 132, 051501 (2010) Full Text: [ Read Online (HTML) Download PDF (1388 kB) ] Purchase PDF
 3. Synthesis of transactinide nuclei in cold fusion reactions using radioactive beams
Robert Smolan'czuk
Phys. Rev. C 81, 067602 (2010) Source Journal Link

と並んでいた。
 
 ウィキペディアでの「常温核融合」(じょうおんかくゆうごう、cold fusion)という項目
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%B8%E6%B8%A9%E6%A0%B8%E8%9E%8D%E5%90%88
の記述では、

  「・過剰熱現象の再現性は最大60%程度の実験系が、核変換では再現性100%の実験系が報告されている。
   ・過剰熱の発生量としては電極1平方センチあたり0.1 - 1W程度がもっとも多いが、まれに10Wや1,000W/ccといった報告もある。」

  「三菱重工の岩村康弘は、2001年にパラジウム、酸化カルシウムの多層基板上にセシウムをつけて重水素ガスを透過させセシウムからプラセオジムへの核変換が生じたと発表した [13]。 同様にストロンチウムからモリブデンへの核変換も報告した。この実験系の再現性は100%と言われ多くの追試がなされており、大阪大学 [14]、 静岡大学、イタリアINFN(核物理研) [15] で再現実験に成功したと報告されている。」

とある。

http://c3plamo.slyip.com/blog/archives/2008/06/post_927.html
によると、
  「2008/5/22(木)に荒田吉明大阪大学名誉教授が固体内核融合(言い換えれば常温核融合のこと)の公開実験を行〔な〕いました。そして成功しました。」

 問題は発電に使えるかである。「常温核融合発電」で検索すると、

  「Sunday, April 24, 2011
   Rossiの常温核融合発電モジュール、米国マイアミで生産へ
   イタリア人技術者Rossi氏が1月に発表し、今秋に稼動予定のギリシャの常温核融合発電所(1MW)〔略〕には、125基の常温核融合発電モジュールが使われる〔。〕発電モジュールの生産は米国フロリダ州マイアミで行〔な〕われる。」
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/bernardtezzler/view/20110424/1303600112
http://www.opednews.com/articles/Cold-Fusion-Alternative-E-by-Timmie-Stockman-110416-752.html?show=votes

  「Rossiの常温核融合発電装置、スウェーデン科学界の権威が認定
   〔略〕20KWの発電能力の装置は、年間1300ユーロ相当のニッケルを消費するが、その生み出す電力の価値は、年間14000ユーロ。装置本体の値段は、本体:3000~3500ユーロ。電力変換機500~900ユーロ。年間30万基を生産することができ、ギリシャやバルカン半島を当面の市場として考えている。この装置を普及する事業はギリシャ経済に大きく貢献するだろうと、述べている。
スウェーデン王立科学院Edmud Storms博士、ウプサラ大学Sven Kullander教授らが、ロッシらの発明が真正であることを認定した。」
http://blogs.yahoo.co.jp/bernardtezzler/34733432.html
http://www.newsbeast.gr/technology/arthro/139987/i-nea-energeiaki-epanastasi-xekinaei-stin-xanthi/

が出てきた。後者はギリシャ語で、前者はそれを訳したものらしい。
 常温核融合発電が実用化されているのだろうか? 詳しい情報と確認がほしいところ。
 
 日本の家庭の年間消費電力量は、
http://sakugen.dietco2.com/japan/
によれば、4,200kWhらしい。内訳は、
  エアコン  24.9%
  照明    16.2%
  冷蔵庫   15.5%
  テレビ    9.9%
となっている(なお、待機電力は全体の7%で、年間消費電力量308kWhだという)。一日当たり、4200/365=11.5kWh。
 1軒で20Aではきついので、30Aにすると100Vで、3kW。20kWなら、数軒分が賄える。(この計算で合ってる?)

 この装置の現物は日本に入っていないのだろうか? あるいは日本では冷温核融合の発電装置は発明されていないのか?