生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

美術修行2011年5月14日(土)

2011年05月14日 22時20分29秒 | 美術/絵画
2011年5月14日-2
美術修行2011年5月14日(土)

 シュルレアリスム展-パリ、ポンピドゥセンター所蔵作品による-/国立新美術館/1,500円。

 アーティスト・ファイル 2011--現代の作家たち/国立新美術館/シュルレアリスム展半券による割引で800円。
 幅1.5cmくらいのテープをおよそ1cm~4cmの輪にしたものを単位として、直角に隣接する二つの壁高くまで大きく展開したものは、その部屋の見張り人?(監視者? 監視だけでなく、質問された場合に答えるマニュアルみたいなのも持っている。訓練も受けているようだ。このような役割の人は、どういう名称なのかを二つほどの美術館のでかつて尋ねたが、要領を得なかった)さんに訊くと、あらかじめこれくらい(どれくらいやねん? 作品を見たらおおよそ想像できる。)の大きさの部分を現地で設置したとのこと。具体的な設置方法は、製作に大きく影響するのは当然だと思うので、質問するに限る。目立たないように虫ピンでところどころ留めての設置であった。教えてもらって確認した。
 このタラ・ドノヴァン Tara DONOVAN氏についての冊子を見ると、他に面白そうな作品(の印刷画像)があった。冊子はバラ売りされておらず、全冊で確か6,000円で、厚みが4cmはあったと思う。
 岩熊力也氏の作品では、ポリエステル布に顔料を染み込ませた画面を通して木枠の縦横が透けて見えて、それが邪魔だった。後ろに和紙でも配置したらどうなのだろうか。

 三軌展/国立新美術館/アーティスト・ファイル 2011展半券による割引で300円。

 太平洋展(または太平洋美術展)/国立新美術館/三軌展半券による割引で300円。

 東武百貨店美術画廊。


美術修行2011年5月13日(金)

2011年05月14日 04時23分09秒 | 美術/絵画
2011年5月14日-1
美術修行2011年5月13日(金)


 大阪府20世紀美術コレクション展 -津高和一、清水九兵衞、井原康雄-/海岸通ギャラリー・CASO/入場無料。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~caso/lib/lib2011/110503osakapref.htm

 
 アートムーブ2011 絵画コンクール展/大阪市立総合生涯学習センターギャラリー(大阪駅前第二ビル5階)/入場無料。
http://www.potatochips.co.jp/contest/tenrankai/2011/2011artmove.html

 鷲見綱一氏の二つの作品に注目した(画像掲載は了承を得た)。斬新で独創的。どちらも壁掛け作品であること、額は無くて作品そのものが物体存在的であること、表面は滑らかであること、また単色的という点は共通するが、その他の点では下記のように対照的な性質となっている。表面は滑らかであるにもかかわらず、感触がいわば金属彫刻的であるのは、メディウムを使って層状に重ねた透明性によるもののようだ。


 
 作品   『祈り』     『誕生』
 空間次元  2=平面的     3=立体的(中央付近で数cm前方に出ている)
 構成    6=区画分割的    1=連続的
       (上下段階的)  (しかし盛り上がりで中央付近が物体存在的)
 図柄    要素存在的     非要素的
  

 作品に対して言葉は無力に等しい。ゆえに、もっと分析用の性質語を考えなければならない。
 ところで、両作品とも、床または台に置けば、立体作品ということになるだろう。一方、額をつけた作品は、平面的作品と解釈されよう。それは、額はその内部を作品として区画するものであるとみなすという、約束事によっている。額がなければ、その環境は背後は壁であり、その他(前方)は空気であるという立体空間である。したがって、物体性が際立つということになるだろう。抽象的作品は(むろんここでもその種類と程度があるけれども)、肉眼認識的な物体に同定するという作業(錯覚的再現)を省略できるからである。
 [追記訂正20110520。構成の上下区画は5ではなく6だった。各区画は、およそ3, 4, 6, 8, 10, 12の比の高さで、これにF10縦寸は53cmなので、53/43を掛ければおおよその実寸となる。]