6月中旬の日曜日、当初は都内での所用を済ませた後に訪問するつもりでしたが、諸事情によりそれが中止となり、自家用車で越谷市へ向
かい、越谷駅東口駐車場を利用しました。14時57分の到着で外待ち8人、15時09分に入店すると15時30分にラーメンが配膳さ
れました。尚、15時11分に助手さんの手により店頭のOPENの看板がひっくり返されたことで閉店となりましたが、その直後来店し
たお客さんはCLOSEの看板を確認すると、誰に尋ねる訳でもなく潔く引き返していきました。その姿勢見習いたいです。

大ラーメン、大蒜。

盛り上がった部分の麺はボソッとしていて、咀嚼すると口内にへばり付いてくる様なもっちり食感。

丼の中の麺の表面はツルッとして、スープを纏うことで塩気が加わりながらも小麦粉の風味と弾力を失わない、しっかりとした強さがあり
ました。

スープは液体油の層が薄め。

豚の出汁と調味料に因る甘さが口の中いっぱいに拡がった後、確かな存在感を見せながらもどこか控えめな醤油の塩気を感じる、全体的に
円やかな仕上がり。

サブ丼には野菜と大蒜。野菜はしんなりとお辞儀したようなもやしと、しっかり火が入り特に茎の部分に甘さを持つキャベツ。

スープに浸る事で塩気と旨味を身に付けた麺と共に口へ運ぶと、それにより野菜の美味しさも増しつつ食感にも強弱が生まれ、リズム良く
啜り続けることが出来ました。

かなり細かく刻まれた大蒜。

鋭い辛味を持っていました。

豚は大きなものが2つ。見た瞬間「今日のは当たりだ。」と直感しました。

瑞々しい赤身とプルッとした脂身で構成され、噛み締めると赤身からは旨味エキスが、脂身からは甘く後味のスッキリとした脂がジュッと
溢れ出す豚。

赤身に適度なサシが入っていることでとても柔らかく、箸で持ち上げると脂身で結合している部分同士が崩れてしまった豚。
麺を優先的に食べ進めたので、結果的に丼の中に滞留している時間が永くなってスープの熱によりさらに柔らかくなったこともあり、最初
の直感通りどちらも大満足の品質でした。

19分程で完食。店主さんに確認すると前回より半玉分位麺量が多かったようですが、2丼制だったのでサブ丼に麺を移して冷ましながら
食べられたこともあり、一度も箸が止まる事なく食べ切ることが出来ました。駐車場で清算すると利用時間はきっかり60分、100円の
駐車料金で済みました。
