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KPモデルのMiG-21bis製作記事の後編です。
胴体内の塗装等を終えたので、機体の塗装に入ります。塗装前に翼は全て接着しておきます。私は塗装時の取り回しやマスクのしやすさを重視して翼は付けずに塗装するのが好きです。ただし今回のMiG-21bisは、迷彩柄が翼と胴体にまたがる模様なのと、翼と胴体の接着のりしろが少なくて位置決めのリブやボスも立っていないので強度が比較的弱く、プラ同士をセメントで付けたほうが強度が確保できるため、先に接着しておきました。
今書いたように特に位置決めが無いので主翼の取り付け角度が狂わないようにテープで仮止めしてやらないといけません。面倒だ。
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まあこんな感じですかねぇ。
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照準器を取り付けようとしたものの風防とうまく噛み合わなかったので取り付けを放棄したもの。
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では塗装します。まずは脚庫の蓬色から塗ります。その後マスクします。
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脚庫の色に関しては本当にこれでいいのか微妙ですが組み立てずにそんな感じの色が指示されていたので、まあそのとおりに。
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口とお尻もマスクします。
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ミサイルのような付属品は塗装を後に取っておくと塗る気が消えてしまうので、できるだけ早いうちに塗っておくとモチベを保てますね。
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このキットにはクロアチア、ハンガリー、ブルガリア、ポーランドの4カ国分の機体が作れるようになっています。どれも魅力的ですが、あんまり作る機会が無さそうな国のブルガリア空軍機を選びました。塗装も緑と茶色の迷彩でミグの銀色のイメージとも違うのも面白いですしね。
迷彩模様はボケ味を出したかったので、当時新発売だったMr.マスキングねんどでマスクすることにしました。
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まず薄松葉色を機体上面に塗った後に粘土で型取りします。模様の輪郭はフリーハンドです。
うねった模様を出すのはちょっとこの粘土では苦手な印象で、塗装図通りの模様とは行きませんでした。
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濃緑色で2色目を塗装。狙い通りのボケ味が出せました。ただし粘土だと小さい曲線を描くのが苦手。
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3色目のレッドブラウンも同じようにマスクして塗ります。
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これで迷彩塗装は完了です。なかなかケバイ迷彩ですな。
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粘土の付いた跡が残っていますがこれは塗装に使った水性ホビーカラーが完全乾燥していなかったからだと思います。
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次にスミ入れとウォッシングをします。前編でも書きましたけどキットの彫刻は細かくて深さも適度にあるので、ウォッシングのエナメル塗料の食いつきが良いです。これはわざわざスミ入れをする必要はないです。
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下面も同じようにウォッシングします。ウェザリングマスターで機関銃のすすや動翼部のオイル汚れも描いてやります。
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デカールを貼りました。前編でも書きましたけど、品質はそんなに良くないです。気になる人はサードパーティ製のデカールを使ったほうが良いですね。
目立つマーキングは国籍章と機番だけで、いかにも共産国家(当時)らしいです。注意書きのデカールもありますが、組立図の貼り付け場所がはっきりしない説明なので一部よく分からないことに。まあ適当に貼りました。
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最後に機体をつや消しトップコートして脚やらミサイルやらを最終組み立てすれば完成です。脚の取り付けがやや心許ないのは東欧キットの宿命か。補強が必要かもしれませぬな。
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なかなか作るのに苦労しますが、完成してみればそこにはなかなか決まったお姿のMiG-21が佇んでいます。これが東欧キットの不思議なところです。手を掛けただけ可愛いというやつですかね。
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ブルガリア空軍機のプラモデルなんてもしかすればこの先二度と作らないかもしれないので、そこそこ真面目に作りました。楽しかったです。他メーカーのミグも作ってみたいところですね。
というところで、完成品はギャラリーにて。
<使用塗料>
機体上面1:C319薄松葉色
機体上面2:H60濃緑色1
機体上面3:H47レッドブラウン
機体下面:H67・RLM65ライトブルー
機内:H50よもぎ色
コックピット:C391ターコイズグリーン
座面:N47レッドブラウン
座席:C73エアクラフトグレー
座席枕:H21グランプリホワイト
操縦桿:N12つや消しブラック
タイヤ:N77タイヤブラック
ホイール:H26デイトナグリーン
主脚:MC218メタルカラーアルミ
ミサイル:H11つや消しホワイト
ハードポイント:H22グレー
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