Vinnie Burke All-Stars/Vinnie Burke
(ABC paramaount ABC-139)
(ABC paramaount ABC-139)
エディ・コスタと言うとその得意なスタイルのピアノで人気が高いですが、そのトリオのメンバーはコスタ、タル・ファーロゥのギター,そして本日の主役ヴィニー・バークの3人です。タル,エディと言う2人の個性的プレーヤーと対等に渡り合えるベースプレーヤーであったことを考えるとヴィニーの存在感の大きさをあらためて強く感じます。本日のアルバムは白人ばかりのメンバーで吹き込まれたヴィニーのオールスターズの演奏です。
メンバーはフロントにUrbie Green(tb), Al Cohn(ts)を配し,ギターにはタルではなくやはり白人の名手,Jimmy Raney, Joe Pumaの二人、そして盟友コスタのピアノ,ヴィニーのベース,Joe Morello(ds, 一曲のみJimmy Campbell)という全く渋好みのラインアップです。A-1のグリーンのソロで始まる"I'm Getting Sentimental Over You"でのヴィニーのリッチなトーンに唸ってしまいます。A-2のVinnieのオリジナル"Vin Tin Tin"でのコスタのソロは低音をいかした彼の持ち味が充分に出たプレイで印象的です。A-3の"You Don't Know What Love Is"はVinnieの独壇場で2コーラス,みっちり彼のソロが楽しめます。B面の"Jordu", "Blue Jeans", ラストの"Strike Up The Band"の3曲はいずれもコスタらしいピアノが聴ける好トラックです。コスタのアルバムでも何ら不思議がないのかもしれませんね。
美しいコーティングカバーでモノラル/オリジ盤と思いますが,やや盤が波打っているため、DL102で再生できず、トーレンスのステレオシステムで聴いてます。