I Left My Heart In San Francisco/Tony Bennett
(Columbia CL1869)
(Columbia CL1869)
もう15年も前のことになりますが一度だけサンフランシスコを訪れたことがあります。当時はロスアンゼルスに居たので,I-5を通って丁度10時間のドライブでした。フレスノ(高知の姉妹都市),サクラメント(カリフォルニア州都)を通り東側からベイブリッジを通ってSFに入りました。LAにくらべれば道幅が極端に狭く坂道が多い街でオートマのクルマでも結構大変だったイメージがあります。フィシャーマンズワーフ,アルカトラズなどを観光し帰りに土産物屋に立ち寄りたくさんのオルゴールを売っていたのを思い出します。ふたを開けると流れて来る曲はほとんどのオルゴールが"I Left My Heart In San Francisco"だったのを思い出します。思わず笑ってしまったのと同時に,この曲がSFでご当地ソングとしていかに定着していたかを示すエピソードです。ボーカルで言えば,この有名盤しかないですよね。本日のアップはSFのシンボル金門橋がカバーに入れられたトニー・ベネットの超有名盤です。
トニーの人気を定着させた彼の最大のヒット曲であり,62年にこれを録音していますがこの曲自体は54年に書かれた古い曲なんだそうです。これを録音するようにsuggestionしたのは他でもない彼の伴奏者として有名なピアニスト,ラルフ・シャロンのようです。当時ミリオンセラーを記録し,自分が訪れた92年,30年の歳月を経てもオルゴールで残る程のご当地ソングになっていた訳です。イントロのシャロンのピアノを聴くたびに訪れたサンフランシスコのことを思い出しますね。他の収録曲については割愛しますが、いずれも堂々たるボーカルでやはり彼のアルバムとしてははずせない一枚だと思います。
所有盤は2eyeのコロンビア,モノラル盤です。高知の土産物屋でもひょっとしたら1959年のミリオンセラー「南国土佐をあとにして」のオルゴールが売られているかも知れませんね(笑い)。
PS:ブログ仲間の4438milesさんから、ここから氏も撮影しましたよとコメントを戴きました。自分も訪れた際、このgolden gate parkで撮影したのです。丁度,その写真がみつかったのでアップしますね!