Mainstream 1958/Wilbur Harden
(Savoy MG12127)
(Savoy MG12127)
50年代後半には数多くの魅力あるプレーヤーが輩出されハードバップとして本邦でも最も愛好されているジャズがこのジャンルではないでしょうか。多くの有名レーベルが乱立し，それぞれに貴重な録音が残されています。サボイもガレスピー、パーカーの時代から貴重なモダンジャズの記録をrecordingしているレーベルとして有名ですよね。本日のアップは当時では当たり前の何でもないセッションの一枚です。しかしジャズ愛好者は購入、見送りは別として誰もが一回はレコードショップで手に取ってパーソネルを確認したことがあるアルバムではないでしょうか？
タイトルは「Mainstream 1958」, メンバーは誰もが知っているWilbur Harden(flh), John Coltrane(ts), Tommy Flanagan(p), Doug Watkins(b), Louis Hayes(ds)の五重奏団です。それぞれが特徴を生かして珠玉のハードバップセッションとなっています。最も名がないと言えるかもしれないハーデンのフリューゲルはトランペットライクな音色でファーマー，マイルス，ドーハムのラインのプレイで結構楽しませてくれます。コルトレーンは相変わらずのタイトな音色で激しいプレイを聴かせてくれます。トミフラのスウィンギーなピアノ、リッチなウォーキングベースのダグ，シルバーバンドで活躍するヘイズのドラムスも完璧ですね。全曲ハーデンのオリジナルでブルース，ラテンフレイバーの佳曲が並び，ハーデンのコンポーザーとしてのタレントも充分に発揮されてます。カラフルでイージーなカバーなので，ショップでは見送られがちなアルバムかも知れませんが中味はこってりのハードバップでメインストリーム指向のジャズファンには必聴盤と思います。
所有盤はサボイの茶色ラベルで再発ですがタイトなモノラル録音も魅力ですね。