67camper's Blog

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ジョー・ウィリアムスのバラードがいいぞ!

2007-08-11 04:46:55 | jazz & vocal
The Greatest!/Count Basie Plays...Joe Williams Sings Standards
(Verve MGV-2016)

 カウント・ベイシー楽団を代表するシンガーと言えば,ジョー・ウィリアムスを置いてないだろう。女性ボーカルでは、エラとのマッチングがベストでしょうが、男性シンガーなら専属歌手でもあったジョー以外は考えられない。50年にカンサスシティセブンに加わったことがきっかけになり,54年から61年までベイシー楽団の専属であったと言います。ルーレットの諸作でも彼とバンドの共演は聴けますが,アルバム一枚の中、全曲でジョーのボーカルが聴けるVerve盤をアップしますね。ベイシーの顔が大写しで,その傍らにマイクに向かう横顔のジョーが捉えられたカバーで、これもある意味マイクカバーの代表的一枚なのかもしれません。

 メンバーはジョーのボーカル,ベイシーのピアノは勿論,アレンジはBuddy Bregmanです。メンバーも以下の通りで最強メンバーの時代と言えますね。Frank Wess, Bill Graham, Marshall Royal, Frank Foster, Charlie Fowlkes(saxes), Reunald Jones, Thad Jones, Wendell Culley, Joe Newman(tp), Henry Coker, Bill Hughes, Ben Powell(tb), Freddie Greene(g), Eddie Jones(b), Sonny Payne(ds)と文句なしです。A-1の"Thou Swell"からバンドのゆったりとしたスウィングにのって軽快に唄うジョーのボーカルが気持ちが良いです。他にも"There Will Never Be Another You", ""'S Wondeful", B面の"Singin' In The Rain", "I'm Beginning To See The Light"など、ミディアムスウィングからアップテンポのスタンダードでの出来の良さは容易に想像がつきますが、このアルバムで素晴らしいのはジョーのバラードです。ガーシュウィンの"Our Love Is Your Here To Stay"や"Come Rain Or Come Shine"、そして御大の選び抜かれたピアノが活躍する"Nevertheless"でのバラードの解釈は巷ではブルース歌手と思われがちなジョーの才能をあたらめて感じる好トラックです。

 DSMカバーのモノがオリジでしょうが,所有盤はオレンジラベルのVerve Inc.のモノラル盤です。ジョーのボーカルを堪能できる代表的一枚ですね。