67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

マリガンVSブルーベック

2007-11-06 06:35:44 | jazz & vocal
We're All Together Again For the First Time/Dave Brubeck
(Atlantic P-8352A)

 テイクファイブと言えばブルーベックの代名詞ともいえる変拍子ジャズの名曲ですよね。ついついブルーベックのオリジナルと思われがちですが,作曲は片腕ともいえるアルトのポ-ル・デスモンドです。ブルーベックのオリジナル演奏はご存知のコロンビア盤のタイムアウトです。しかしライブ演奏では受けを狙うわけではないですが,多分やらないとオーディエンスが納得しないのか、至る所でプレイされています。有名どころではカーネギーホールのライブ等もありますが,個人的に好きな演奏はベルリンのライブです。ベルリンライブと言ってもオリジナルカルテットのモノではありません。バリトンサックスの雄,ジェリー・マリガンを加えた五重奏団の演奏でアトランティックからリリースされた72年の録音です。マリガンもブルーベックも中途半端に髪を伸ばしていて,時代を感じるフォトがちりばめられたカバーは決して購買意欲を刺激するものではないですが,ここに納められた16分にわたるテイクファイブにはしびれます。メンバーはBrubeck, Mulligan, Desmondに加えJack Six(b), Alan Dawson(ds)参加しています。テイクファイブと言えば,モレロのドラムと言うぐらい重要なパートがドラムスでしょうが,ここではドーソンがやや荒々しく叩いてます。モレロのような繊細さはかけますがライブだから許せますよね。これを差し引いてもあまりあるのがマリガンです。デスモンドのソロがライブでかすみがちなのに対して,マリガンの豪放なトーン,うねるフレーズの素晴らしさで一風変わったテイクファイブに仕上がっています。是非,一聴をお薦めします。他のトラックも悪くはないですがやはり目玉はこのテイクファイブでしょう!!!

 このアルバムは初めて聴いたのが新潟のジャズ喫茶スワンだったと思います。その後,ブラックライオンで1000円ぐらいで購入した中古国内盤再発ですが、演奏は折り紙付きの一枚と思います。