Blues Caravan/Buddy Rich and His Sextet
(Verve V6-8425)
(Verve V6-8425)
クレフ,ノーグランを代表するドラマーといえば一番にその名が挙がるのがリッチでしょう。シンガーとしてもボーカルファンにはなじみの存在ですよね。あまり知られていないですが、彼はアクターとしての顔もあります。彼は1917年有名なvaudeville teamの両親の息子(母親はシンガー,父親はコメディアン)としてこの世に生を受けます。2才前からこの劇団に加わり,4才にはBroadwayにデビューしたと言います。10才になった頃にはアクターとしてUSA国内をツアーキャラバンに出ていたと言います。本日は,61年録音。このキャラバンをタイトルにもってきてエネルギッシュなドラミングと新鋭達の切れ味の良いプレイが楽しめるアルバムをアップします。
メンバーはSam Most(fl)、Rolf Ericson(tp), Mike Manieri(vib), Wyatt Ruther(b), Johnny Morris(p), そしてリーダー,ドラムのBuddy Richのセクステットです。A-1のシルバーの"Brow'n The Blues Away"からリッチの派手なシンバルが炸裂します。サム・モストはすでに名のあるプレイヤーですが,ここでの切り裂くようなフルートプレイそしてスウィンギーなマイニエリのバイブとともに聴きモノです。A-3"Late Date"のブラッシュワークも良いですが、リッチの激しいドラミングがB-1のCaravan"にあらわれていますね。ラストを飾るエリクソンの"I Remember Clifford"も彼の実力を示した一曲と思います。
所有盤はVERVEのMGM、モノラル盤です。カットアウトホールがありますが,比較的安値で出回っている好盤の一つですよ。ドラム好きにはたまらない一枚ですね。