Eloquence/Oscar Peterson
(Limelight LS86023)
(Limelight LS86023)
饒舌な語り口が却って嫌みに聴こえるのか,ピーターソンのピアノを忌み嫌う硬派のジャズファンがいることは勿論知っていますが,ライブでのノリの良さや雰囲気の素晴らしさが伝わってくるライブ盤は楽しいものです。OPでいえば、シカゴ・ロンドンハウスのものが有名ですが,個人的に好きなデンマークはコペンハーゲンのチボリガーデンでの1965年のライブも美しい録音も手伝い大好きなライブの一つです。本日はこのOPのライブ盤をアップしますね。
メンバーは最も熟成したトリオ,OP, Ray Brown, Ed Tigpenのトリオです。ミーハー的ですが最も有名で個人的にも最高傑作として疑わない"We Get Requests"と同じ年の録音のライブであり、OPのピアニスティックの魅力,畳み掛けるようなブルースプレイなどいつものお約束のプレイが聞けます。勿論,ブラウンの太いピチカート,シグペンのシンバルも健在で聞いてて疲れません。A-1のアンコールのような拍手から始まり約1分間の"Children's Tune"~"Younger Than Springtime" まで聞いてくるともうOPの魅力満載で, このトリオが本当に優れたユニットであったことを認識できると思います。他の曲は,"Misty", "Django", "Autumn Leaves", "Moanin'"とほとんど超有名スタンダードで占められており、ビギナーの方も充分楽しめる選曲です。勿論この枯葉などの有名曲も良いですが,自分が個人的に好きなのはB-1のOPの"The Smudge"です。smudgeとは滲み,汚れと言った意味でしょうが,最もOPらしいブルースフレーズの連発で最高ですね。
所有盤はライムライトのステレオ盤です。盤がうすいから2nd以降かも知れませんがトリオの音が実に粒立ちの良い音でとられており聞いてて気持ちがいいですね。こういう演奏のように真剣な対峙を要求しないjazzが好きだなあ・・・。