Solitude/Wes Montgomery
(BYG YX4016~7)
(BYG YX4016~7)
ジャズギターの巨匠ウェス・モンゴメリーのライブレコーディングトいえば誰もが頭に浮かべるのがリバーサイドの「フルハウス」、ヴァーブの「ハーフノート」といったいずれもウィントン・ケリーを向こうに回したセッションだと思います。フルハウスの方では、テナーにグリフィンが加わっていますよね。丁度、この二つのアルバムン良いとこ取りをしたとも言えるアルバムが本日アップの2枚組です。タイトルは「ソリチュード」、ハーフノートと同じ65年の録音、場所はパリ、ピアノのケリーの代わりに昨日のDippin'でも大活躍のハロルド・メイバーンを加えたカルテットで、最後の一曲、それも"'Round About Midnight"にフルハウス同様にグリフィンが加わると言う何とも魅力的な設定のライブです。かの有名な(悪名高き?)SJ誌のゴールドディスクに選定されたアルバムでもあります。本日は、このソリチュードをアップしますね。
メンバーはウェス、メイバーンの他にArthur Harper(b), Jimmy Lovelaco(ds)のカルテットです。各面2曲計8曲構成で各人にも充分なソロスペースが与えられていますね。A-1にいきなりのWESの十八番ともうべき"4 On 6"を持ってきてもう掴みは充分です。この曲、ハーフノートでもやってますしいかにもウェスと言う曲ですよね。B面はコルトレーンナンバーの"Impression"です。テクニックの限りを尽くした演奏で後に"Willow Weep For Me"でも再演しています。メイバーンのソロもfeatureされます。C面では"California Dreamin'"でも取り上げた"Mr. Walker", そしてD-1でボサ風の"Here's That Rainy Day"をやってグリフィン登場と相成ります。曲はRound Aboutなら悪いわけがない。グリフィンの聴衆を黙らせるかごとき堂々たるプレイは圧巻です。
所有盤は東宝レコードがリリースした国内盤再発ですが。発掘された未発表音源としてはまあまあの録音でウェスのテクニックの限りを尽くしたトラックが多く、ジャズギターをやるなら必聴盤として挙げられるアルバムかも知れませんね。