Baby, Baby, Baby/Jimmy Witherspoon
(Prestige 7290)
(Prestige 7290)
modern Jazzを代表する3大レーベルの一つプレステッジのボーカルで忘れてはならないのが"Spoon"の愛称で知られるブルースシンガー、Jimmy Witherspoonの数枚のアルバムです。今日はこの"Spoon"のアルバムから,"Baby, Baby, Baby”を取り上げてみましょう。
女性ボーカルファンにとっては"Baby, Baby, Baby"というとMindy Carsonを思い起こす方が多いと思いますがこう言ったブルースも良いですよ。このアルバムはいわゆるスタンダード曲は全くなく,ブルーストラディションのオンパレードです。Jimmy Witherspoonについてはアーカンソーの出身で、戦時中にインド,カルカッタでデビューしたと言われています。リッチなバリトンと限りないブルースフィーリングが最高です。1944年に帰米しジェイ・マクシャンのバンドに加わり名を挙げたと言われています。バッキング陣がこれまた好演でLeo Wright(as), Kenny Burrell(g), Gildo Mahones(p), Bobby Bryant(tp, flh)などbluesをやらせると唸るようなプレイをする黒い面々の参加が目を引きます。またブルースらしくLeo WrightのタンバリンやArthur Wrightのハーモニカ等も聴けますね。
おそらくプレステッジの中でもジャズファンからはほとんど見放されている盤でしょうが,最高のブルーステイストが味わえます。所有盤はBergenfield, NJアドレスの黄黒ラベルです。カバーの女性をもう少し考えて欲しかった!