67camper's Blog

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味のあるウディ・ハーマンのボーカル

2007-11-21 04:31:05 | jazz & vocal
Songs For Hip Lovers/Woody Herman
(Verve MGV 2069)


 1940年代後半のウディ・ハーマン楽団には、フォー・ブラザーズと言う強力なサックスセクション(ズート、ゲッツ、サージ・チャロフ、ハービー・スチュアート)があった事で、ジャズファンにはよく知られているのではないかと思います。バンドリーダーであり自身もクラリネット,アルトサックスをプレイしますが,シンガーとしてのウディの魅力も相当なものです。副業とはいえ、全く味のあるボーカルを聴かせてくれますね。以前にアップしたcolumbia盤は全くのコメントを戴けず,ちょっとマニアック過ぎたかなぁなんて反省しながらも,再びウディのボーカルアルバムをアップします。個人的にはサイドメンが素晴らしく、これぞ最高傑作と考える一枚です。

 メンバーは2つのセットからなりスモールコンボのセットはHarry Edison(tp),  Ben Webster(ts), Jimmy Rowles(p), Barney Kessel(g), Joe Mondragon(b), Larry Bunker(ds)、ビッグバンドのセットがCharlie Shavers(tp), Bill Harris(tb), Hal McKusick(as), Jerry Cook, Bob Newman(ts), Jack Nimitz, Sol Schlinger(bs), Lou Stein(p), Billy Bauer(g), Milt Hinton(b), Jo Jones(ds)の伴奏です。豪華ですよね~! 自分が特に好きなのはスモールコンボのバッキングによるウディのボーカルですが、ここでの"Makin' Whoopie", "Alone Together", "Bidin' My Time", "Willow Weep for Me"の4曲が特に素晴らしく、軽くスウィンギーにスタンダードを唄うウディ、実に味があります。Ben, Kessell, Rowlesのツボを心得たバッキングも最高ですね。ビッグバンドのセットでは"Comes Love"や"Can't We Be Friends"等がとりあげられていますが、このセットではShavers, Harris, Bauerのプレイが出色です。

 所有盤はVerve INCのモノラルT字盤です。おそらくジャズファンはウディと書かれた表カバーをみて、「良いカバーだけどウディ・ハーマンか!」と敬遠されている盤ではないでしょうか?中味は極上のボーカル盤ですよ!!!