Baden/Baden Powell
(Elenco ME48)
(Elenco ME48)
秋の夜、ふっと目が覚めてPCに向かいキーボードを叩くことが最近よくあるのですが、この時に聴きたくなるのがバーデンのヴィオラゥン(ギター)です。彼のヴィオラゥンもおそらくDi Giorgioであったと思われますが、このブラジル製のギターから奏でられるヴィオラゥンの哀愁のあるサウンドは本当に美しいです。
本日アップのBaden Powellのエレンコ盤は、カバーにバーデンの顔が大きく捉えられており、元々はドイツのSABAがリオで録音した"Tristeza On Guitar"(未入手)とほとんど同じ収録曲でありテイクも同じ可能性があります(実際は聴いていないのでわからないのですが・・・)。ME48と言う番号はAloysio De OliveiraがElencoのプロデューサーを退いてからの第一作であり、今までの白基調のカバーから黒基調にガラッとカバーデザインも変わっているのが目を惹きます。カバーの雰囲気が変わりますが、センターラベルは引き続き従来の白基調のラベルが踏襲されています。
バックカバーの美しさも特筆モノでもちろんモノクロ、サイドメンは不明ですが、ドラムのミルトン・バナナとフルートのハービー・マン(バックカバーに捉えられています)の参加があるようです。演奏曲が素晴らしく、サイドAの"Canto De Ossanha", "Tristeza", "Manha De Carnaval", "'Round Midnight"と続く流れが最高です。B-1の"Canto De Xango"ではマンのフルートが美しく激しいビートにバーデンの低音を生かしたヴィオラゥンが美しいですね。またB-3はSABA盤では取り上げられなかった美しい"Lamento"が収録されているのが嬉しいですよね。
所有盤はエレンコのモノラル盤です。注意が必要なのは国内盤の同じカバーを使ったアルバム「イパネマの娘/バーデン・パウエルの偉大な世界第1集」(日本フォノグラム SFX-10561、上図)です。これの収録曲はElenco ME-11と同じなのです。全くややこしい事をするものですね。