67camper's Blog

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コンボで帰ってきたスタンレイ

2007-11-18 00:09:13 | jazz & vocal
Another Story/Stanley Turrentine
(Blue Note BST84336)


 60年代後半,67年以降ぐらいでしょうか?、ブルーノートはデューク・ピアソンをプロデューサーに加えて好んで大編成のアルバムを製作するようになります。この辺りは名門BNの谷間的年代なのかもしれませんね。我が国のジャズファンでは、余程の好事家でない限りこの時代を中心に聞いている方などいないでしょうね。スタンレイも例に漏れず,この時期相次いで大編成のアルバムを作成します。本日は,この忌み嫌われる大編成盤からメインストリームへの復権とも言うべきコンボで甦った69年のスタンレイのアルバムをアップします。おそらくこのタイトルは,そう言った変化を表しているのでは推測いたします。

 スタンレイはピッツバーグ出身ですが,そのテナーはHerschel Evansディジー・ガレスピーがダウンビート誌で力強い音色とエネルギッシュなアプローチで"Real Texas"と評したスタイルが特徴です。つまりHerschel Evans, Buddy Tate, Illinois Jacquet, Arnett Cobb等のラインですよね。 メンバーはThad Jones(flh), Stanley Turrentine(ts), Cedar Walton(p), Buster Williams(b), Mickey Roker(ds)の五重奏団です。聴きモノはやっぱりA面ですね。1曲目はスタンレイのオリジナルブルースの"Get It", そして目玉のスタンダード2連発!急速調の"The Way You Look Tonight"とバラードプレイで迫る"Stella By Starlight"のアーシーな吹奏を聞けば,メインストリームへの回帰を感じること間違いないです。

 所有盤はBN, Libertyのステレオ盤です。カバーはBNらしくないですが中味は一級品のモダンジャズですよ。