Lighthouse At Laguna/Howard Rumsey
(Contemporary C3509)
(Contemporary C3509)
ハワード・ラムゼイはウエストコーストジャズを語る上では書くことが出来ない重鎮でありますが、彼のベースプレイヤーとしての資質の重要性ではなく,ライトハウスへの西海岸在住の名手達を集めた事実でもってその名声を後世に残すことになったと言えると思います。本日は,本来のHermosa BeachではなくLaguna BeachのIrvine Bowlで開催されたライトハウスオールスターズのコンサートイベントを記録したアルバムをアップしますね。
出演者はLighthouse Allstars【Howard Rumsey(b), Bud Shank(as, fl), Bob Cooper(ts), Frank Rosolino(tb), Claude Williamson(p), Stan Levey(ds)】とBarney Kessel(g), そして兵役を終えたHampton Hawes Trio【Hawes(p), Red Mitchell(b), Shelly Manne(ds)】という名手達です。Allstars が5曲、Allstars + Kesselの”Round About Midnight", Hawes Trioの"Walkin'", "The Champ"の計8曲です。A-1のCoopのオリジナル"Witch Doctor No.2"のロソリーノのウォームなソロを聞くだけでこのメンバーでのジャズスタイルを感じることが出来る筈です。Rosolino, 本当に良いプレイヤーですよね。続くAllstars +1のケッセルの”Round About Midnight"では得意のスウィーピングを入れたケッセルのギターソロがfeatureされます。唸ります,このソロ!バックに回ったアンサンブル陣も素晴らしいですね。A面最後にHawesが登場して"Walkin'"をやりますがB-3の"The Champ"とともに名盤Trio Vol.1録音直前のHawesの好調さを物語る好演です。B面トップのウィリアムソンの"Blind Man's Bluff"でのCoopのプレイも爽快そのものですし,Rososlinoのボントロも速いパッセージを連発して聴きごたえ充分です。バド・シャンクのアルトも聞かれますが、やっぱりフルートよりは遥かに良いですね。これほどのメンツを揃えられるラムゼイの手腕に”ありがとう”と言うしかありませんよね。
所有盤はコンテンポラリーのモノラルオリジナルです。ジャケ写の時代を感じる水着の女性も良いですし,バックカバーも文字に薄いブルーがあしらわれ,なかなかに凝った造りになっています。ケーニッヒの気合いを感じるカバーでもありますよね。