答練を受けた後の作法

2014-10-04 15:14:04 | 司法試験関連

答練の季節到来です。まぁ、嫌ですよね 笑 答練を受けた際の注意点をいくつか。

答案返却後、論点配点ごとの得点を見て、更にその得点はどのような部分で取っていると言えるか、を確認する。具体的には、規範定立部分でキチンと取れているかどうかです。論文はアバウトに言えば、「事前に準備できる部分」と「事前に準備できない部分」に分かれます。「事前準備できる部分」とは、規範であり、制度趣旨であり、理由づけの部分です。この部分は「確実に」取る必要がありますし、更に現場で時間をかけるような部分ではありません。「即レス」レベルで一気に書きあげるイメージです。「事前に準備できる」部分なので、これができない人は単に「勉強していないだけ」との誹りを受けても反論できません。これに対し事実評価部分や事案の特殊性部分、現場思考型の部分は当日頑張るところです。この部分は時間をどうしても食います。

次に、自分のミスの傾向や、できない問題の特徴を毎回確認します。個別のミスは、実は表層的な現象に過ぎず、その根っこに根本的な問題部分があります。こいつが毎回形を変えて個別のミス、と言う形で現象化しているだけなので、根本的な部分を治癒しないといけません。私が良く言う「反規範的人格態度」というやつです(笑)。たとえば、発想は逆ですが、「思い込みが過ぎる」・「決め打ち傾向がある」人は、普段どういう行動(=ミス)に出るか、を考えてみて下さい。やって欲しいのはこれらのミスから根っこの部分(決め打ち傾向がある、など)をえぐりだすという作業なのです。「できない問題の特徴」というのは、単純に法的な分野の問題のときもあれば(物上代位は苦手とか)、新判例のフォローができていないとか、要件事実系が弱いとか、そう言うのも込みです。各科目の科目特性毎の得手不得手もあると思います。

重要な事実をどれだけ拾い切れているかもチェックして欲しいところです。「何故拾えなかった」のかを考えましょう。論点落としも同様です。解答例を見て「嗚呼、あれかぁ」なんて言ってる場合じゃありません。「既知の問題」なのに何故自分は気付けなかったのか?事は実は深刻なのです。論点抽出能力に致命的な欠陥を抱えているのかもしれません。逆に解答を見ても「へぇ、そんなのあるんだ」であれば、単に知らなかっただけの話なので覚えればいいだけの話です。

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7割超えを目指す

2014-10-04 12:53:08 | 司法試験関連

最近は本当に短答に関するご相談というか不安事というか、そういった相談を受けることが増えています。共通しているのは皆さん非常に警戒感をもっている、ということです。

11000人が受けて5000人合格の場合、短答突破率は45%程になります。つまり全体平均点では突破できません。今年の結果で言うと、234点ラインです。単純に考えるとボーダーラインが25点ほど上がるということになります。234点は得点率で言うと6割7分です。やはり最低7割ライン確保を目指すことが6月でシーズンエンドにならないようにするためには必要となりそうです。

7科目から3科目になるので、苦手科目があるとかなり厳しい戦いになります。特に民法が苦手だと致命的です。民法は満点狙いで、と言っていますが、それぐらいの気構えがほしいところです。憲法は年により激難化する可能性があり(第7回)、刑法は時間配分のミスでパニックを起こすリスクがあります。これに対して民法は一度安定的に点が取れるようになれば、崩れることはまずない科目です。なので、まずは民法を得意科目にすることが必須要件です。

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