心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
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求めて~ by 沙於里

94歳の誕生日に

2008-06-01 | つれづれ
               近くて遠いは田舎の道 遠くて近いは男女の道
                        (半紙)



今日6月1日は、絵手紙教室にいらしていたKさんの誕生日。
今年で確か94歳? 足を悪くされてから残念ながら、いらしてないのだけど。

初めて教室にいらしたときは平成8年頃だから、82歳。
ダンディでユーモアがあって、その年代の方とは思えないようなフェミニストで。

ある日、わたしが「椿です」と言って、一筆描きした絵を見て、
「そんなんでいいんか」と真っ赤になって驚かれたことがある。
わたしの書いた文字も、なんだかよくわからないなぁと頭を抱えていたり。

でも、どこか食事に行かれたときに、絵が描かれたランチョンマットを
持ち帰って下さり、「あなたの方が上手だよ。こんな仕事はしないのか」と。
あぁ・・気にかけて下さっているんだなぁってうれしかった。

教室をお休みするときは、いつも義理の娘さんがお電話を下さって、その理由を
男性から電話があったと、もめごとになってはいけないからと真面目におっしゃり。

あるときは、教室に行くエレベーターの中で、お仲間の女性と一緒だったりしたら
一緒に教室に入ると誤解されては申し訳ないと言って、時間をずらしたり。

教室ではKさんの人生講話タイムを作って、家族、恋愛、仕事、仲間・・と
いろんなお話をして下さった。
家族、とくに奥様を大事に思っていらっしゃる方で、のろけ話も多かったなぁ。

いつだったか、今日は何を書きますか?と伺ったら、このことばをリクエストされて。
「近くて遠いは田舎の道 遠くて近いは男女の道」

この日も、奥様との出会いから、恋に落ちた話、結婚して、共に苦労して今の幸せが
あるというお話を、頬を赤く染めながらして下さったことを思い出しました。
いくつになっても、そんな心でいられるなんて、いいなぁって思います。

Kさん、お誕生日おめでとうございます!
まだまだお元気でいらしてくださいね。

コメント (8)
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