心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

視点を変えられたら・・

2009-02-21 | つれづれ
                      「幽」  半切作品 部分



漢詩ではこの「幽」ということばがよく出てくる。
日本語では、幽霊ってことばを思い出したり、あまりいい印象がない人が多いような。

でもこの「幽」は、世間から離れてひっそりとしているって意味もある。
「かすか」と読むと、弱々しいさま、「かそけし」と読むと今にも消えそうなって意味になり。

漢語になると、俗世間から離れた奥ゆかしいさまを意味していて、たとえば・・

幽境:浮世離れした物静かなところ  
幽雅:奥ゆかしく上品なこと
幽玄:奥深く容易に計り知れないこと・やさしいこと・優雅なこと
幽遠:奥深く遠いこと、幽艶:やさしく美しいこと
幽居:俗世間を離れて物静かなところに引きこもって暮らすこと

幽閑、幽愁、幽谷、幽人、幽閉、幽景、幽寂・・・

何か書こうと思うとき、この「幽」はやっぱり書きたくなる文字のひとつ。
意味は奥深く、そんな世界に生きられたらなぁ・・と憧憬を持ちつつ、
文字の造形としては左右対称で、なかなかバランスも取りにくいもので。

今回は中国の古代金属器(鼎:かなえ)に書かれた文字(左下)を参考に。


          角川書店 書道字典より


左右をアンバランスに、線を単純にして拙で、素朴な印象を思って書いてみた。
(左下の「文」と言う文字は、側款の一部なのでお気になさらず・・)

辞書を眺めていると、いろんな「幽」の世界が浮かんできませぬか?
確かに幽霊みたいな表情にも見えるけど、楽しい幽霊しか浮かんでこなくて。。

人は自分が持っている尺度でもって、物事を理解しようとしがち。
一度抱いてしまった印象というのは、なかなか変わらないもので。。

でもちょっと視点を変えられたら、思い込んでいた印象が変わってくることも。
人と人との関係もきっと一緒なのかもね



 その1
別枠(↓)で、知人のいづつまきこさんも出展されている手作りアクセサリー展の
ご案内をしていますので、お立ち寄り下さ~い。

その2
いつもコメントを下さるあ~るんさんのブログをブックマークに加えました。
こちらからもお立ち寄りくださ~い↓
Rあ~るんのPATAPATAHEARTでお届けブログ☆ 

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第1回 手作りアクセサリー展のご案内

2009-02-21 | 書展・展覧会情報
                       いづつまきこさんの作品
 
                    
写真のアクセサリーは、いづつまきこさんの作品。

左のブルーのビーズのはネックレスとブレスレットがおそろい。
大好きな淡水パールのイヤリングとゴージャスリング
その上は私にしては珍しいハート型のイヤリング。

どれもお気に入りです 

いづつまきこさんは、以前ここでもご紹介した「桜の雑学事典」の作者
井筒清次さん の奥様。
その奥様も出品されている第1回手作りアクセサリー展が
今日2月21日(土)~3月1日(日)まで開催されま~す  
(火曜定休。2/24は開催)

場所は、表参道にあるギャラリー&スペース ファンナーン で。
東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道」A2出口徒歩4分。

23組の作家による「世界で一つの手作りアクセサリー」

お近くにお出かけの際は、ぜひお立ち寄りくださいませ~。
それぞれの個性溢れるアクセサリーが楽しめそうです

地図↓ ちょっとわかりずらいですね・・。なんで日本語でないんじゃ




とんかつのまい泉 のそばです。 
う~ん・・HP見たら久々に食べた~い

(近郊でない方・・すみませんです






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする