心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

木簡を臨書するたびに

2009-10-22 | 木簡

                        木簡節臨 (半紙)


書作品には、「率意(そつい)の書」と「刻意の書」がある。
率意の書とは、いわば即興的に書き上げた作品、
それに対して刻意の書とは、あらかじめ周到に準備されて書いた書のこと。

木簡はほとんどが率意で、当時の庶民のメモ、書簡など日常的なものがほとんど。
なので飾り気もなく用筆もシンプル、素朴で無造作な印象が強く。

私はどうもこの木簡に惹かれる。
何があっても動じないような懐の深い、情味溢れる木簡が好き。

書に限らず、子供の頃から手仕事のものも工芸的なものより民藝的なもの
雑貨も整った物より、土臭くてどこかいい加減なものが好き、とか、
かっこつけたものより、無器用をそのまんまさらけ出してるものが好き。

心に響くものも人それぞれ。
大事にしたいものも人それぞれ 

何であれ、自分の心に響くものを、信じてしっかり心に持っていたら
きっと道は拓けて来る。

木簡を臨書するたびに、そう思えてくる 

コメント (2)
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