心の免疫力~書とことばから

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求めて~ by 沙於里

小川静代さんの人形

2010-04-17 | 三人展 加賀での三人展 
                          「花魁」(おいらん)

今日は人形作家の小川静代さんのお話を。
今月27日まで開催中の 三人展 でご一緒させて頂き。

小松空港そばで『クッチーナ』というイタリアンレストランをされておられる。
50歳の時、料理だけでなく何か別のことがしたいと思い立ち、
始めはティッシュを丸めて顔にしたりして人形を作り始めたそう。

とにかく人形たちがかわいくてたまらないらしい。
瓶に古布を巻きつけたり、古い着物をそのまま着せたりという独自の人形たち。
会場にいる間にも、ふと気づくと人形のポーズや表情が変わっている。


右の旅役者、初日は行灯にちょこんと座っていただけなのに
翌日には行灯が灯り、着物の裾が降りていた。



宗旦狐(そうたんきつね) 写真提供:藤澤さん


「人形も一緒に年を取るのよ」と、「若い」頃の人形の写真を見せて下さって。
あら、ほんと。顔の白い部分や、全体もどことなく年を重ねた表情に。

「ねぇ、ちょっと書いてよ」と、人形の名前を教えて下さり。
花魁、花妓、宗旦狐、旅役者、禿・・
それぞれにドラマのある人形の名前を書くには、私の知らない世界でもあり
小川さんにお話を伺いながら書いてみたなり。


今、大事な「子供たち」は、小川さんと一緒に暮らしているらしい。
でもって、展覧会となると、ばっちゃかあちゃんと一緒に出張するというわけで。

自然な布で、自然な心で、人の胸をツンツンつつくような人形が作りたいと。
その溢れるエネルギーは、まだまだ益々みなぎっておられるよう。
一度お会いしたら忘れられない、そしてまた会いたくてたまらなくなる方でした。




小川さんの人形たちはこちら(↓)からもご覧になれます。

アトリエ 理 和のこころ

聴潮閣 高橋記念館


季刊『銀花』で紹介され、おしゃれ工房の講師としても出演。
著書に「夢幻人形が往く - 小川静代作品集」
コメント (2)
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