心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
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求めて~ by 沙於里

屏風の話

2010-04-18 | 三人展 加賀での三人展 
                            六曲屏風


昨日に続いて今日は・・加賀での 展覧会 に展示中の、六曲屏風のお話。
いやはや、すったもんだと色々ありました 

 
藤澤さんから今年の一月、加賀棒茶 茶房 実生ギャラリーでの三人展のお話を頂き、
とはいえ、遠いので実際に会場を見に行くこと叶わないゆえ
まずは会場の図面や写真も送って頂いて。
壁面はあまりないので、庭に面したガラス窓側に作品を・・と。

というわけで、あれこれと。
軸にして天井から吊る、ガーデニング用のラティスを利用する・・とかとか。
悩んでいる間に藤澤さんから、骨董屋さんに古い屏風を探して頂いていると連絡あり。

三月、冷たい雨の降る中、骨董屋のYoさんが倉庫から探し出して下さったのがこの屏風。
どなた様かの作品が残るかなり年代物の、銀箔が貼られているというもの。
Yoさんが実は楽しみに・・しまってあったものらしく。。



 

これ、どう? とのお言葉に、実は三月、年度末で仕事が超多忙でなかば朦朧としてて
了解!といとも簡単にお返事してしまい。

で、だんだん日が迫り愈々書こうとなった時、はて・・何を書こう、と。
既にあるりっぱな行草の作品を見てしまったので、これ以上のものができるかいな・・と。

当初、いろはを書こうと思っていたのだけど、なんかピンとこなくて、
藤澤さんに何かヒントくださ~いと泣きついたら、朝ふと思いついたからと
この詩を送って下さり。
おおっ、この詩なら知ってるし、私も好きな詩で書いたこともある!とその気になり。

よし!と、実際に紙を広げてみたら、なんと自宅では狭くて全部を広げられない。
ひゃ~・・慌てた。 結局、深夜~某所を借りて、集中。

よし!書けた・・と、次の問題は、あの屏風にどうやって貼り込むか・・。
そこでまた藤澤さんとすったもんだと、やりとりがあり。
骨董屋のYoさん・藤澤さん VS 私 という図式だったらしく

その時のお二人の会話を、加賀から帰る空港までの車の中で伺い、大爆笑

このお話を頂いてから完成まで、一切電話はなし、メールのやりとりだけでした。
その間、もどかしさもあり、感情のぶつかり合いもあったりしましたが
「僕は最後までメールだけでやりとりをしたかったんだ」のお言葉に
私も、うんうん・・と、心から頷いてました。

私の存じ上げないところで、藤澤さんの数々のご苦労、ご尽力を改めて知り
ただただ感謝の気持ちで一杯です

ここだけの話・・さっき、別の検索から骨董屋のYoさんのブログを見つけて
藤澤さんとYoさんの会話に、うれしくも有難くもあり、穴があったら入りたい気持ちと共に
くっくっく・・と一人笑っとります
そのブログ、ご紹介したい気もしますが、怒られそうなのでやめときます。

ものづくりの楽しさはこの、過程だったり、コミュニケーションだったり。
心に残るたくさんの出会い、経験となりました。

藤澤さ~ん! 本当にありがとうございます!
これに懲りずに今後ともご教示のほど。。


・・というわけで、本日は藤澤さんと骨董屋さんのYoさんに、感謝を込めて。

27日まで開催中の展覧会の模様はこちらからずずいと→ 加賀での展覧会


コメント (4)
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